連絡帳への反応は?

投稿でもコメントが寄せられているイラストについては、仕事で描いたことは一切ないといいます。

幼少期からお絵描きが好きで、アニメキャラクターの模写をよくしていたというpapaPANDAさん。「すごいね!」と言われるのが嬉しくて、インドア遊びの日は絵を描く遊びが多かったとか。

「大学生の頃から、『上手い』と言われるより『面白い』と言われるのが好きになり、模写的な美しさよりオリジナリティにフォーカスした絵を描くようになりました。そこで『どうやったら伝わりやすい絵になるか?』を考えることが増えましたね」

就職後、子どもを相手にする部署に配属になったpapaPANDAさん。勤務していた小児科では持ち前のイラストセンスで、アンパンマンの絵を描いたり、誕生日の子のお誕生日カードを作ったりし、いつの間にか「ワクワクさん」という通り名が付いていたといいます。

「職業上親御様に説明・指導をするという機会も多く、その際にも説明書きの横にイラストを描いて、より理解しやすいようにしていました」

お父さんが5分で書く連絡帳(@ppp_papapanda_さんより提供)

連絡帳のイラストについて、担任の先生やお子さんの様子を聞くと「息子についてはそもそも連絡帳の存在すら気づいていません。連絡帳自体は認識しているかもしれませんが、まったく興味は持っていません。
担任の先生については、しっかりめにイジってくれる先生はまだいませんが、初期に比べ返書に苦しさが見えなくなりました(笑)」とのこと。

息子さんが大きくなって連絡帳を見返したときの反応が楽しみですね。

SNSでの発信のきっかけ

連絡帳を書く様子をInstagramで発信しているpapaPANDAさん。発信するきっかけに、息子の病気や発達などがあったといいます。

「息子は産まれてすぐに心臓の病気があり、生後3ヶ月で手術をし入退院も繰り返しました。 ようやく心臓が落ち着いた頃に、今度は発達が進まないなどいろんな経験をしました。
我が家は夫婦共に小児科の看護師だったため、疾患に対してのある程度の知識はありましたし、病院というものにも慣れていました。でも同じような経験をしている人たちの中で、私たちのように知識や慣れがある人はすごく少なく不安だと思うんです。そこで、なにか役に立てないかと思いました。
また、世の中の子育て情報を見てみると、パパが子育てを手伝ってくれないなどの愚痴が溢れていました。一方で、妻が仕事を手伝ってくれないというママへの愚痴は見たことがありません。きっとママにはママの言い分があって、パパにはパパの言い分がある。そこで、自分の経験と資格で、パパ目線でパパにアプローチしたいと思ったんです」

「さらに、日々様々な子どもと親に接していると産後うつになったり、育児ノイローゼになったりと育児ってそんなに辛いものなのか?と思うことも多くあります。『なんで我が家はそうじゃないのか』を考えてみると、これがまさに前述した“面白解釈”だったんです。
私の連絡帳から、育児が少し楽になる考え方を伝えられたらいいなと思いました」

発信を始めてから職場で声をかけられることや、育児中のパパさんからフォローしてもらえることが増えたとか。
また、ママさんから父親の育児参加についてすごくポジティブなDMをもらうこともあり、「これが一番嬉しい変化です」と話してくれました。

お父さんが書く母子手帳(@ppp_papapanda_さんより提供)

パパさんたちへのメッセージ

父親の育児参入の教室なども実施しているpapaPANDAさん。最後に同じ立場であるパパさんたちにメッセージを聞きました。

「世の中には育児に参加したいけど、何をしたらいいのかわからないパパがたくさんいます。『仕事してるからいいじゃないか』という方もいますが、育児は仕事だけれども、仕事は育児ではありません。
私はもっと子どもや、家族に密着した形で育児・子育てに参加してほしいと思っています。明確な役割を家庭の中で作って欲しい。それが家族のためであり、子どものため、なによりあなたのためだと思っています。
どんな役割を担うかは各々が決めれば良いと思います。でもそれは、パパさん自ら決めて、パパさんだけしか理解してない、みたいなことはやめてください。家族で話して決めてください。育児・子育てに入り込めたら面白いですよー!そして、そうしているパパはイキイキしていてカッコイイ。

もし悩まれたらご連絡ください。私は色んな角度から、役割についてレクチャーできると思います。また、時々父親教室などもしていますから、お近くであればご参加ください。近くで開いてほしい!というご希望も、ご連絡ください。
パパが変われば世界が変わる!一緒に世界を変えましょう!」

papaPANDAさんの連絡帳からは、息子さんへの愛情が感じられますね。この連絡帳は、息子さんの成長記録とともに、家族の宝物になるでしょう。