スマートフォンの普及は、世代間のコミュニケーションにも新たなギャップを生んでいるようです。今回は、初めてスマホを手にした従妹さんとのLINEのやり取りで『思わぬお祝いメッセージ』にクスッと笑ってしまったというユウタさん(仮名・20代・会社員)に、微笑ましいエピソードを伺いました。
従妹からの誕生日祝い?LINE
「その日は特に何でもない普通の日に、小学6年生の従妹から突然LINEが来たんです」とユウタさんは振り返ります。可愛がっている従妹からのメッセージに、何かあったのかと少しドキッとしたそうです。
送られてきたLINEには、「お誕生日おめでとう!」というお祝いの言葉が。しかし、ユウタさんの誕生日は数ヶ月も前に過ぎていました。「え、今日誕生日だっけ?!」と、思わず混乱してしまったと言います。
帰宅中の電車で思わずツッコミ
退勤後の電車の中でLINEを確認したユウタさん。お祝いのメッセージに感謝しつつも、「今日じゃないよ(笑)」とすぐに返信しました。一体どうしたのだろう、と少し不思議に思ったそうです。
初めてのスマホでLINEデビュー
後日、従妹に話を聞いてみたところ、可愛らしい理由が明らかになりました。「初めて買ってもらったスマホで、誰かとLINEしてみたかったらしいんです。でも、いきなり友達に送るのは少し気が引けたみたいで」。
そこで、日頃から可愛がってくれるユウタさんに送ることにしたのですが、特に話すきっかけがなかったとのこと。「それで、誕生日祝いという名目にすれば、自然にLINEできると思ったみたいなんです。しかも、3ヶ月遅れっていうのが、また何とも言えなくて(笑)」と、ユウタさんは笑って話します。
無理矢理な理由に微笑ましさ
祝ってもらえたこと自体は嬉しかったものの、予想外のタイミングと理由に、ユウタさんは思わず笑ってしまったと言います。「祝ってくれてありがとうって気持ちと、『いや、今日じゃないから!』っていうツッコミが同時に湧き上がってきました」。
従妹の頑張りに感心
今回の出来事を通して、ユウタさんは従妹の純粋な気持ちに感心したそうです。「無理矢理にしても、相手を不快にさせずに、いきなり送っても違和感がない内容を、従妹なりに一生懸命考えたんだと思うと、本当に素晴らしいと思います」。初めてのスマホでLINEデビューしたいという気持ちと、それを実現するための彼女なりの工夫に、心温まる思いがしたと言います。
従妹への誕生日プレゼント
このやり取りの後、ユウタさんは改めて従妹の誕生日を祝ってあげようと思い、プレゼントを買って贈ったそうです。少し遅れてしまったけれど、心温まるエピソードとなりました。