絵画には、水彩や油彩、色鉛筆など、さまざまな画材を使った作品があります。
ボールペン画アーティストのSaki(@saki_pen_art)さんが、ボールペンで描かれたヘビをXに投稿すると「ご利益ありそう」「細かいところもキレイ」「すげええええ」「立体的」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
今回描かれたヘビの絵について、Sakiさんに話を聞きました。
ボールペンで描かれたヘビ
Sakiさんは、2025年の4月と5月に個展が決まったため、メインビジュアルになる大きな絵を描こうと思いつきます。爬虫類をメインに描いており、今年の干支にちなんでヘビを選びました。
今回の個展のコンセプトは「生命と花」。ヘビは生命力や不老長寿を表す縁起物でもあるため、メインビジュアルとしてはぴったりだったようです。
構図を考え、2月末までに下描きを完成させました。

その後、約3週間ペン入れを行い3月17日に完成。

完成までにボールペン3本を使用したといいます。
細部までこだわったボールペンアート
大変だった部分は「ヘビのウロコ」だったと話します。
「同じ模様を延々と描き続けても終わらない…」と苦戦しながらも完成しました。ウロコを細かく丁寧に描いたからこその完成度の高さなのでしょう。

また、こだわった部分は構図です。花とヘビはどちらかが目立ちすぎても成り立たないため、バランスを考えたそう。

そして、背景の金属箔はボールペンで描いた花と金属箔で描いた花との統一感を崩さないよう、あくまでもメインはボールペンで、金属箔は背景として活かしました。

完成した絵には多くのいいねやコメントが寄せられ、反響を受けて「こんなにも反応をいただけるとは思っていなかったのでとても驚きました。いつも通りの日常をアップしただけ。好意的な意見ばかりだったのでシンプルに嬉しかったです」とSakiさんは話しています。
ボールペン画アーティストになるまで
Sakiさんは幼い頃から絵を描くのが好きで、新聞チラシの裏を塗りつぶすほど夢中になっていたそうです。
しかし、芸大卒業後は仕事が忙しく、なかなか絵を描く時間が取れませんでした。絵の具を使うのは手間がかかるため「もっと手軽に描ける方法はないか」と考えていたところ、部屋にあったボールペンとスケッチブックに目が留まったといいます。
「これなら時間や場所を選ばず描ける」と思い、昔から好きだったカエルを、本棚の爬虫類・両生類図鑑を参考に1日1匹ずつ描き始めたそうです。

今後の活動について「ボールペン表現を追求していきたい。そして日本各地での個展も行いたいです。ボールペンと紙だけで表現できることを伝え、アートに興味を持つきっかけになれば嬉しいです」とSakiさん。
ボールペンだけで表現された絵には驚きでした。これからもSakiさんの描く絵が楽しみですね。