靭帯損傷かと思ったら…医師「骨に何かできている」その後選手として絶望した病気。夢に向けた思いを聞いた

靭帯損傷かと思ったら…医師「骨に何かできている」その後選手として絶望した病気。夢に向けた思いを聞いた
膝の激痛に襲われ(@shizuka_na_hibiさんより提供)

ある日突然、大好きなことができなくなったら…皆さんはどう感じるでしょうか。

17年間サッカーを続けてきた@shizuka_na_hibiさんにとって、サッカーは生活の中心であり、人生の一部でした。ある日、膝に違和感を覚え、靭帯損傷かと思っていましたが、告げられた病名は想像とは異なるものでした。

そこで@shizuka_na_hibiさんに、サッカーへの思いや、診断に至るまでの経緯を聞きました。

立てなくなるほどの激痛に襲われ…

現在20歳の@shizuka_na_hibiさんは、3歳のころからサッカーを始め、いつしか生活の中心になるほど打ち込んできました。中学・高校・大学も、すべてサッカーをするために選んだ学校でした。

幼少期(@shizuka_na_hibiさんより提供)

しかし、2025年4月ごろ、大学での練習中に膝に違和感を覚えます。それでも@shizuka_na_hibiさんには、休むという選択肢はなく、テーピングをし、痛み止めを飲みながら「怪我かな…」と思いつつ練習を続けていました。このとき、練習を休んでしまうというプレッシャーから、自分の体の声を無視していたと振り返ります。

その後も痛みは続き、数ヶ月後の11月下旬の練習中、突然立てなくなるほどの激痛に襲われます。その瞬間、頭をよぎったのは「靭帯損傷」という言葉でした。

膝の激痛に襲われ(@shizuka_na_hibiさんより提供)

「これはおかしい」と思い、翌日近くの病院を受診します。そこで「骨に腫瘍がある」と言われ、12月1日に大きな病院を紹介されました。

検査の結果「悪性の可能性が高い」と伝えられ、さらに詳しく調べるため9日に生検が行われました。
その後、22日に医師から「腫瘍を採取した感じだと良性のような気がする」と言われます。

そのため、良性ではないかと少し安心していた@shizuka_na_hibiさん。しかし医師からは「悪性の可能性も否定できないため、CTやMRIで詳しく検査します。初診時より進行が見られた場合は、悪性として治療を進めます」と説明され、さらに詳しい検査を受けることになりました。

およそ1ヶ月後に「骨肉腫」との診断

その後の検査で腫瘍の進行が確認され、12月25日に骨肉腫と確定診断されました。
@shizuka_na_hibiさんの場合、生命に大きな影響を及ぼさない「良性骨腫瘍」と特徴が似ていたため、診断がつくまでにおよそ1ヶ月かかったといいます。

入院中①(@shizuka_na_hibiさんより提供)

骨肉腫と診断されたとき、今後もサッカーを続けられるのかが一番気になることでした。医師からの回答は「今まで通りはできない。命を優先するので切断という可能性もある」という内容。

診断を聞いた瞬間、@shizuka_na_hibiさんの頭は真っ白に。泣きたいのに、どう泣けばいいのかもわからない状態でした。本当は大丈夫ではないのに、家族やサッカー仲間には「悪性だったけど大丈夫」と連絡していたそうです。

家族や仲間の温かい言葉に救われ、その後、家で涙を見せることは一度もありませんでした。
「頑張るしかない」と前向きでいようとしている@shizuka_na_hibiさんに、家族も「一緒に頑張ろう」と声をかけてくれたそうです。

入院中②(@shizuka_na_hibiさんより提供)

仲間の支えを改めて実感

現在、病気や治療と向き合う中で、@shizuka_na_hibiさんが改めて実感したことは、友達に支えられているということでした。

病気を知らせたときには「支えるよ」「一緒に頑張ろう」「またサッカーしよう」などのたくさんの連絡や、治療中の今も毎週のように多くの友達が面会に来てくれるといいます。仲間たちのメッセージの入ったサッカーボールももらいました。

仲間からのメッセージ入りのボール(@shizuka_na_hibiさんより提供)

3歳から続けてきたサッカーは@shizuka_na_hibiさんにとって、17年間ずっと一緒に歩んできた友達のような存在。物心ついたころからサッカー中心の生活を送ってきたこともあり、サッカーへの未練はとても大きいと正直な気持ちを明かします。

「もちろんプレーすることが好きなので、サポートや指導となるとまた少し違う気がしています」と語りました。

サッカーをする様子②(@shizuka_na_hibiさんより提供)

情報が少ない病気を伝えたい

@shizuka_na_hibiさんは、骨肉腫を疑われた際にインターネットで多くの情報を調べました。しかし、希少がんのため情報が少なく、不安を感じたといいます。

だからこそ、自身が発信することで多くの人に知ってもらい、子どもを持つ人や同じ立場の人に骨肉腫という病気を伝えたいという思いから、SNSでの発信を始めました。

入院中③(@shizuka_na_hibiさんより提供)

@shizuka_na_hibiさんは、同じように病気と闘う人に対して「私たちなら乗り越えられる、その一言です。もうみんな頑張っています。あとは乗り越えるだけです」とメッセージを送ります。

サッカー中心だった@shizuka_na_hibiさんは、現在、病気をきっかけに他にもやりたいことを探している最中です。
「見つけたら行動していきたいと思っています」と話してくれました。

現在も治療と向き合っている@shizuka_na_hibiさんの投稿には「一緒に乗り越えましょう」「応援しています」といった多くのコメントが寄せられています。こうした声に支えられながら、治療と向き合う日々が続いています。その発信が、誰かの支えや気づきにつながっているのかもしれません。

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