あるときから、何かを口にすると嘔吐してしまうようになった@AmiAmInuWanさん。当初はストレスが原因だと思っていましたが、病院で告げられたのは「食道がん」という診断でした。
抗がん剤治療の副作用で髪が抜けてしまったものの、ウィッグやおしゃれを楽しみながら日々を過ごす様子をSNSで発信しています。今回は、その日々について話を聞きました。
異変に気づいた日から「食道がん」と診断されるまで
@AmiAmInuWanさんは、2025年11月頃から喉がつまるような感覚があり、咳払いをしながら食事をしていたといいます。しかし当初は、あまり気にしていませんでした。
その後、2026年1月頃から食事のたびに嘔吐するように。当時は離婚調停と重なっていたこともあり、ストレスによるものだと考えていました。
しかし2026年2月に入ると、水も飲めない状態に。何かを口にするたびに嘔吐してしまうようになり、近くの病院を受診しました。胃カメラ検査を受けた1週間後「食道がん」と告げられます。
診断後すぐに総合病院を受診し、背骨や大動脈への浸潤、リンパ節への転移の可能性があると説明を受けました。その後、手術が難しい可能性があるため、専門の医療機関へ転院することになります。

突然の診断と抱えた不安
診断や転院など、次々と現実を突きつけられるなか、当時はまだ離婚が成立しておらず、パート収入のみで生活していました。@AmiAmInuWanさんは、子どもたちの生活への不安が大きかったと振り返ります。
一般的に、食道がんは飲酒や喫煙と関連があるとされ、高齢の男性に多い傾向があります。そうした中で、自身は女性でありAYA世代(10代~30代)にあたること、さらに飲酒や喫煙の習慣もなかったことから、診断には大きな衝撃を受けました。
将来への不安を感じる中で、若いころにうつ病を経験し、苦しい時期を過ごしたことも思い出したといいます。
「それなのに、がんになるなんて…」という思いがよぎり、試練が重なっているように感じたそうです。
それでも現在は、子どもたちの成長を見届けたいという思いが、前を向く支えになっていると語っていました。

治療と向き合う日々、前を向く理由
治療を続けるなかで、@AmiAmInuWanさんは抗がん剤によるさまざまな副作用を経験してきました。吐き気や嘔吐、めまい、下痢、口内炎、手の湿疹、脱毛、味覚障害などがあります。
なかでも特につらかったのは、体重の維持と味覚障害でした。塩味をほとんど感じられず、食事の味が分かりにくい状態が続いたそうです。
また、治療に伴い体重が減少する可能性があると聞いていたため、体重を維持することを意識して過ごしていました。入院中に体重が減少したものの、退院後は意識的に食事をとることで元の体重まで戻し、その後の治療にも臨むことができました。

現在は、精密検査の結果をもとに手術の可否を判断する段階にあり、今後の治療方針についても検討が続いています。
治療と向き合う中で「今」を大切にすることを改めて実感しました。これまでは未来のことばかり考えていたと振り返ります。
日々の生活では、自分が明るく過ごすことで子どもたちの不安を和らげたいと考え、前向きな姿勢を心がけているそうです。子どもたちも、頭をなでたり笑顔で接したりと、穏やかに寄り添ってくれているといいます。
@AmiAmInuWanさんは「病気とは長い付き合いになるかもしれませんが、体力を維持しながら、自分に合った治療を続けていきたい」と話していました。

今しかできないことを楽しむのが大切
@AmiAmInuWanさんが、病気についてSNSで発信を始めた理由は、自分の気持ちを整理するためでした。発信を開始し、多くの人たちからのコメントに日々勇気づけられていると話します。

また、治療による脱毛に悩む人に向けて「抗がん剤による脱毛があっても、今だからこそできるおしゃれを楽しむことも大切だと思います。落ち込むこともあると思いますが、今はおしゃれなウィッグもたくさんあります」と語っています。
最後に「これまで挑戦したことのない髪型や髪色に挑戦することで、新しい自分に出会えるかもしれません」と、前向きなメッセージを送っていました。

@AmiAmInuWanさんの投稿には「前向きな生き方に感動しちゃった」「心の底から尊敬する」といった声が寄せられています。
がんと診断され、治療と向き合う日々の中でも、ウィッグやおしゃれを取り入れながら「楽しむ」ことを大切にしている@AmiAmInuWanさん。
その姿は、多くの人に前向きな気づきを与えているようです。

