27歳差の夫婦、妻の幸巴(ゆき ともえ)さんと、夫の光雄(みつお)さん。2人は、元アイドルと元ファンの関係で、現在はYouTuberとしても活躍中だ。2人がめでたくゴールインするまでの道のりを、ともえさんに詳しく聞いた。

アイドルだった妻

ともえさんは、小学校時代から芸能界を目指し、ミュージカルを見学したり、ボーカルレッスンに励んでいた。オーディションも約20回程度受けていたというが、「落ちたことも結構あった」と話す。

そんな中、17歳のときに地下アイドルオーディションに合格。当時住んでいた京都から、大阪の劇場までほぼ毎日通っていた。

高校との両立で、授業が終わってからすぐに大阪に向かい、夜9時まで公演をこなした。「毎日がハードなスケジュールだった」という。

アイドル時代のともえさん(左)とファンの光雄さん(右)

トップオタクだった夫

一方で、光雄さんは、ともえさんが所属するグループの大ファンだった。大分に住む建築士であるため、仕事が休みの土日に毎週劇場に通っていた。

もともとは、ほかのメンバーが推しだった光雄さん。しかし、ともえさんがステージデビューすると、ともえ推し「トップオタク」の称号を獲得し、ファンのまとめ役まで務めた。

そんなある日、いつもは来るはずの光雄さんが、劇場にいなかった。すると、ともえさんは自身が「寂しい」という感情を抱いていることに気づいたという。そして、2人の距離が急速に縮まったのは、とあるライブ配信の日。

たまたま、光雄さんだけが参加していた日に、7時間チャットを使いながら会話を続けたという。「色々と悩みもあったので、親身に相談に乗ってくれてうれしかった」と当時を振り返る。

高校卒業後に入籍

ともえさんは、アイドルとしてのケジメをつける意味も込めて、高2の10月にグループを卒業した。このタイミングで、光雄さんがともえさんの親に会いに行き、許可を得て、結婚を前提にした交際がスタート。

ともえさんは翌年3月に高校を卒業し、大分県に引っ越して、4月にめでたく入籍した。ちなみに、ともえさんの母と光雄さんは同い年だが、違和感や年の差はまったく感じないという。

収入はアイドル時代の20倍に

その後、ともえさんはテレビ出演を目指してTikTokでの活動を開始し、100万再生というバズりも経験した。

さらに、夫婦でのYouTubeチャンネルもスタートさせ、企業案件も舞い込むようになった。TikTok LIVEでの投げ銭やYouTubeの広告収入などを合計すると、収入はアイドル時代の約20倍になっているという。

「大食いも得意なので、カレー3キロは普通に食べられる。もっとメジャーになって、子供の頃から愛している『プリキュア』の声優さんになりたい。夢や感動を与えられるような存在になれたら」と、ともえさんは語った。

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