徹底した節約生活と激務で体重が25kgまで激減した女性。その後、病院で……「人生で一番悲しく苦しかった」→当時から10年後の現在に迫る

徹底した節約生活と激務で体重が25kgまで激減した女性。その後、病院で……「人生で一番悲しく苦しかった」→当時から10年後の現在に迫る

食事のとり方や体重、体型へのこだわりが極端になり、心身に影響を及ぼす「摂食障がい」という病気をご存じでしょうか。

@counselor_culture_teacherさんは、客室乗務員(CA)として働いていた2年目に、身長163cmで体重が25kgまで減少。その後、摂食障がいと診断されました。

今回は、診断から10年が経過した現在の姿に迫ります。

食べるということがわからなくなった

2016年当時、もともと完璧主義だったという@counselor_culture_teacherさん。CAの厳しい訓練や不規則な生活に、懸命に取り組んでいました。

また、「金銭恐怖症(強迫性観念)」があり、慣れない土地での一人暮らしでは、食事をCAのフライト食だけに限り、入浴や暖房、冷房も最低限に抑えるなど、徹底した節約生活を送っていたとのこと。

「やれば何でも叶うというスタンスで努力をするタイプだったので、体の感覚を失わせ限界まで努力していました」と振り返ります。

痩せたいという思いはなかったものの、次第に食べることがわからなくなり、体も動かなくなってしまったそうです。仕事でミスが続いたため、上司に休むよう勧められ、そのまま病院を受診。体重が25kgまで減っていたことで、摂食障がいに気づいたといいます。

休職後も、食べたくても食べられず、心身ともに疲弊。人間関係にも影響が出ていったそうです。

摂食障がいを理由に病院で受け入れてもらうことが難しく、安心して過ごせる場所もなかなか見つからなかったため、友人や知人の家を転々とする生活に。夜中に歩き続けることもあり、強い孤独を感じるなかで、食べることがますます苦しくなっていきました。

そうした状況で「自分で治すしかない」と考え、心理カウンセラーや行動心理士、栄養に関する資格を取得。克服に向けて取り組む姿をInstagramで発信するうちに、少しずつ食べられるようになり、回復していきます。

摂食障がいと向き合う中で…

摂食障がいを克服したと思い渡米した@counselor_culture_teacherさん。しかし、帰国後にコロナ禍で居場所を失い、「もう頑張れない」と精神的に大きくバランスを崩してしまいます。救急車で搬送され、隔離病棟に入院することになりました。

3ヶ月間にわたる入院生活は、情報や刺激を遮断し、人生で一番悲しく苦しい環境だったと振り返ります。だからこそ、未然に対処するためにも、いち早く同じような方々に寄り添いたいと思っているとのこと。

摂食障がいと向き合うなかで特につらかったのは、食べたいと思っても、食べ物がおいしそうに見えても口に運べない葛藤や、すべてのカロリーを計算してしまうこと。24時間、食べ物や時間に追われ、ほかのことに手がつかなくなることもありました。

食べられないとき(@counselor_culture_teacherさんより提供)

また、体重が減りすぎたことで、息苦しさや床ずれの痛み、睡眠の問題にも悩まされたといいます。

一方、体重が徐々に戻るにつれて、前向きに考えられるようになり、体が動かしやすくなって活動的になるなど、心身にも変化が。好きな服を着られるようになり、人間関係も良好になっていったと話してくれました。

「摂食障がい」の認知度を高めたい

@counselor_culture_teacherさんがInstagramで自身の姿や悩みを発信し始めたところ、同じような症状に悩む人がいるとわかり、孤独感が和らいだといいます。

「私が克服していく姿を発信することで希望となれば…」という思いも、回復に向けて取り組む支えになっていきました。

摂食障がい克服後と体重25Kgのときの足(@counselor_culture_teacherさんより提供)

摂食障がいへの理解が広がれば、早期発見につながり、助かる若者も増えるのではないかと考えているとのこと。家族にも大きな影響を及ぼす病気だからこそ、患者本人だけでなく、その家族の気持ちにも寄り添いたいと話します。

今後、SNSを通じて伝えたいメッセージについて、次のように語ってくれました。

「摂食障がいは『治らないのでは』と不安に思う方も多いですし、私自身もそう思っていました。ですが、適切なケアと向き合い方によって克服できるものだと、自身の体験を通して強く伝えたいです。ただのダイエットではなく、生きるうえで一番大切な食を自ら奪うほど自分を追いつめているということをわかってほしいです。そうした人たちの周りの人には早めに異変に気づいて、早めに対処してもらうために摂食障がいの認知度を広めたいと考えています」

カウンセラーとして(@counselor_culture_teacherさんより提供)

現在はCAへの復職を果たし、株式会社も立ち上げた@counselor_culture_teacherさん。今後は講演会やメディア出演などを通じて、摂食障がいや生きづらさを抱える人たちの希望となり、ロールモデルになりたいと考えています。

さらに、「摂食障がいカウンセラー」として、安心して回復を目指せるよう認知度を高めることや、立ち上げた会社のエアラインスクールを成長させ、自信のない人たちがCAを目指せるよう支援することも目標に掲げています。

また、お金に関する専門知識も習得後、FPの資格を取り30社以上の保険会社を取り扱いながらお金カウンセラーとして活躍。活動で得た資金を、同じ悩みを抱える人の居場所づくりや「摂食障害カウンセリング」、無料講演会などに役立てる「HOPE PROJECT」もされています。

@counselor_culture_teacherさんの発信には、「同一人物なんですか?」「ほんまにつらいやつ」といった声も寄せられていました。

摂食障がいは、本人にしかわからない苦しさを伴うこともある病気です。自身の経験を発信しながら、同じような悩みを抱える人たちに寄り添おうとする@counselor_culture_teacherさんの姿が印象的でした。

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