トイレで精巣に違和感→その後、泌尿器科で判明したまさかの病。不安と向き合う新婚夫婦に話を聞いた

トイレで精巣に違和感→その後、泌尿器科で判明したまさかの病。不安と向き合う新婚夫婦に話を聞いた
結婚式直前でのがん宣告(@hitotsuninattahi0313さんより提供)

新婚生活を送る中でがんと診断され「幸せのど真ん中で、まさに青天の霹靂でした」と振り返る@hitotsuninattahi0313さん。

それでも、“常にエンターテイナーでありたい”という思いを大切にしてきた@hitotsuninattahi0313さんは、がんという出来事も、自分らしく前向きに発信していこうと考えるようになりました。

その一つとして、抗がん剤治療が始まる前に行った、奥さんとの思い出作りの様子をSNSで発信。そこに込めた思いを聞きました。

診断された「精巣がん」

2026年3月6日、@hitotsuninattahi0313さんは就寝前にトイレへ行った際、右の精巣が大きくなっていることに気づきました。触れてみると、硬い腫瘍のようなものもあったといいます。振り返ると、その1週間ほど前から違和感を覚えていたとのこと。

腫瘍のようなものに気づいた瞬間「これはがんかもしれない」と直感したそうです。AIなどを使って何度も“がんではない可能性”を調べたものの、不安と恐怖は消えませんでした。

ただ、自分自身のこと以上に、年末にプロポーズしたばかりの奥さんへの申し訳なさの方が強かったと話します。

結婚式直前でのがん宣告(@hitotsuninattahi0313さんより提供)

その後、泌尿器科で検査したところ「がんの疑いが大きい」と告げられました。がんではないと心のどこかで期待をしていたという@hitotsuninattahi0313さん。改めて医師から告げられたことに呆然とします。

結果を家族に報告した後、病院を出たタイミングでお母さんから電話があったそうです。
「私が絶対守るから」という言葉を聞き、思わず涙があふれます。

その後、紹介状を受けて大学病院で精密検査を受け、精巣がんと診断されました。

@hitotsuninattahi0313さん(@hitotsuninattahi0313さんより提供)

冷静に受け止めた診断結果

@hitotsuninattahi0313さんは、事前に精巣がんの可能性を調べたり、奥さんと話し合ったりして心の準備をしていたこともあり、診断時の説明を驚くほど冷静に受け止められたといいます。

しかし、病院を出た瞬間に緊張の糸が切れたのか、奥さんと2人で涙があふれたそうです。それでも、たくさん話し合う中で「2人で明るく闘おう」と決意を固めました。

@hitotsuninattahi0313さんは、奥さんについて「優しくて温かいけれど、とても芯の強い人」と語ります。その存在に支えられ「この人を守るために闘う」と覚悟を決め、前を向けるようになったと話していました。

抗がん剤治療は、5日間、毎日15時間点滴につながれた状態で、抗がん剤やその他の薬を投与するというハードなもの。その影響で、吐き気や倦怠感、金属のような味を感じる味覚障害に特につらさを感じました。

最後となる3クール目の抗がん剤治療を行いましたが、思っていたような治療効果がなく、現在は「難治性」と診断され救済化学療法という別の抗がん剤の治療を開始しているとのことでした。

「常にエンターテイナーであれ」

@hitotsuninattahi0313さんは、精巣がんが若い男性に多い病気であることや、自身も腫瘍を見つけた直後に不安と恐怖で押し潰されそうになった経験から、同じような状況にいる人へ少しでも安心や勇気を届けたいと考え、SNSでの発信を始めました。

また「がんという事実は変えられない。それなら、がんをチャンスに変えてエンタメに昇華したい」という思いも抱くように。座右の銘である「常にエンターテイナーであれ」を胸に、“がんエンターテイナー”として発信を続けています。

常にエンターテイナーであり続ける(@hitotsuninattahi0313さんより提供)

「常にエンターテイナーであれ」という座右の銘は、幼少期にいじめを経験していた@hitotsuninattahi0313さんへ、恩師が贈ってくれた言葉でした。その思いは今も心に残っており、今回、信念を形にした「断髪式」をイベントとして企画しました。

当日は、自身の断髪で一番の笑いを取るつもりでしたが、友人たちも一緒に髪を切ってくれたのだとか。その姿に、仕事を優先するあまり後回しにしていた人とのつながりの大切さを、改めて実感しました。

また、エンタメの一つとして、奥さんとウエディングフォトを撮った様子もSNSで発信しています。これはフォロワーさんからのアイディアでした。

がんと診断されて、坊主になったからこそ、楽しい思い出として残そうという考えと、少しでも奥さんを笑わせて、楽しませて、心配をかけたくないという@hitotsuninattahi0313さんの思いもありました。

奥さんへは「今後も最大限の愛を注ぎ、一生大切にする」と話しています。

ウエディングフォト②(@hitotsuninattahi0313さんより提供)

常に明るく、自分らしく

@hitotsuninattahi0313さんは、SNSでの発信によって、同じがんサバイバーの人たちへの安心感や勇気を届けていきたいといいます。

また、がんと孤独な闘いをしている人たちに「1人じゃない」「ワンチームで闘っている」という気持ちになってもらえると嬉しいこと、がんではない人たちにも「このがんのエンタメへの昇華が、何かに挑戦する一歩の勇気となってくれると嬉しい」と話していました。

抗がん剤の治療や、病気と闘うことに対して「常に明るく自分らしく向き合っていきたい」と話す@hitotsuninattahi0313さん。
「正直しんどいことも多々ありますが、妻を守れる、宇宙一幸せにできる強い存在でいたい」と強い思いを語っていました。

結婚式で笑うために(@hitotsuninattahi0313さんより提供)

ウエディングフォトの投稿には「すごい素敵ですね!!」「お互いの愛を感じます!」といった多くの声が寄せられていました。
現在は治療を優先するため結婚式を延期しているそうですが、@hitotsuninattahi0313さんは「常に明るく、自分らしく向き合いたい」という思いを胸に、前向きに治療へ取り組んでいます。大切な人たちに支えられながら歩む2人の姿に、多くの反響が集まっていました。

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