飛び込みの練習で首を骨折してしまった@shaka_wheelchairさんは、脊髄損傷と診断され、車いすでの生活となりました。その後、介護ヘルパーや訪問看護師を利用せず、一人暮らしをしています。
プールで首を骨折したときのことやその後の生活について@shaka_wheelchairさんに話を聞きました。
脊髄損傷との診断、車いす生活に
@shaka_wheelchairさんは大学1年生、18歳のときに競泳の飛び込み練習中に事故に遭いました。飛び込む際に手を組むのが遅れ、水深の浅いプールに頭から入ってしまい、首を骨折しました。
救急搬送され、脊髄損傷と診断。その後、頸椎を固定する手術を受けました。
脊髄損傷は、損傷した部位や程度によって「完全麻痺」と「不全麻痺」に分けられます。@shaka_wheelchairさんは頸髄を強く損傷しており、鎖骨あたりから下の運動機能と感覚が失われた完全麻痺の状態となりました。握力もなくなり、その後は車いすでの生活が始まりました。

@shaka_wheelchairさんは「最初はあまり何が起きているのかわからず、しばらくしたら治ると思っていたので他人事みたいな感じでした」と当時のことを語ります。
車いすで生活することに対して、当時はあまり落ち込んだという記憶はなく「リハビリでやれることを増やそう」と思っていました。
一人暮らしを始めて…
一人暮らしを見据え、リハビリ入院中は「今後やりたいことができるかどうかはひとまず置いて、まずは挑戦してみる」という姿勢で、できる限り多くのことに取り組んでいました。
また、福祉用具やバリアフリー設備に頼りすぎると、外泊や外出の際に選択肢が限られてしまうと考え、普段からあえて多少の不便さにも慣れておくことを意識していたといいます。

その後、大学院進学を機に一人暮らしを始めました。もともと生活面は自立していたため、両親から強く反対されることはなかったそうです。
一方で苦労したのは物件探しでした。車いすで暮らせる住まいがなかなか見つからなかったといいます。ようやく入居できてからは大きな不便もなく、現在は充実した日々を送っています。

これまでできていたことが急にできなくなったことについて、@shaka_wheelchairさんは「そもそも、きちんと向き合えていなかったと思います」と少し笑いを交えて振り返ります。
「階段を上るなど明らかに難しいこと以外は、リハビリでできるようにして、その自信もありました。実際、想像以上にできるようになったことも多いです。だからこそ、“できないこと”に向き合うというより、目を逸らしていたのかもしれません」と語りました。
等身大で伝える日常
@shaka_wheelchairさんがSNSで病気について発信し始めたのは、時間に余裕があったことと、自身の経験を記録として残しておきたいと思ったことがきっかけでした。
発信については「特別に強いメッセージを込めているわけではありません」と話します。
「始めた理由も思いつきに近いものですし、脊髄損傷者の生活の一例として、誰でも見られる形で残せればと思っています」と語りました。
一方で、脊髄損傷の生活やリハビリについては自身なりの知識と考えを持っており、メディアから声がかかった際や意見を発信する機会があれば、きちんと伝えたいと明かします。

関わる分野の知識を広く吸収したい
今後の目標や叶えたい夢について「まずはキャリア形成ですね」と話す@shaka_wheelchairさん。将来の理想は、脊髄損傷当事者としての自分を多角的かつ客観的に捉えられるようになることだといいます。
そのために、運動や電気生理学、看護、理学療法・作業療法、社会福祉、住環境など、今後関わっていく分野の知識を幅広く学びたいと考えています。
もともと納得してから行動するタイプだという@shaka_wheelchairさん。少しずつインプットとアウトプットを重ねていきたいと話していました。

事故をきっかけに生活が大きく変わる中でも、できることを一つずつ積み重ねてきた@shaka_wheelchairさん。
私たちは日々の当たり前をどのように捉え、どんな選択を重ねていくのか、あらためて考えるきっかけになるかもしれません。

