100円ショップで手に入る「プールスティック」が簡単な工夫で家庭菜園に役立つ優れモノに変身しました。
家庭菜園のアイデアを日々SNSで発信している投稿者さんが、そんな驚きのアイデアをInstagramに投稿すると「素晴らしい」「天才か」「すごい」などのコメントが寄せられ話題となっています。
今回は投稿者である@sekky_luck_gardenさんに話を聞きました。
身近な道具で生まれた“水まきパイプ”
アイデアのきっかけは、Instagramで見た「プールスティックを使った水遊び」の投稿でした。
市販されている散水チューブは5m以上の長さが主流で、家庭菜園では大きく扱いにくさを感じていたと話す投稿者さん。

そこで思いついたのが「プールスティックなら短くて扱いやすく、むしろ家庭菜園にぴったりなのでは?」という発想でした。
やり方としては、プールスティックに穴をプスプスと開けた後、片方をスポンジで塞いで反対にホースを差し込むだけ。

実際に作成して水を通してみると、想像以上に均等に水が行き渡り、自動散水のような便利アイテムになりました。身近な100円ショップのグッズが家庭菜園にピッタリな水まきパイプに大変身したのです。

作る際のコツとして「穴の向きや間隔によって水の広がり方が変わるので、最初に軽く試しながら設置場所を調整するのがポイントです。水圧が強すぎるとホースが抜けてしまうので、弱めからスタートして調整すると失敗が少ないです。」と教えてくれました。
また、支柱の上に設置してシャワーのように上から降らせる場合は、地面に置くよりも穴を多めにした方が効率的に散水できるのだとか。
「ちょっとした工夫で効果が変わるので、楽しみながら試してほしいです。」と話します。

効率的な水やりで生まれた余裕
これまではホースを持ちながら立ちっぱなしで水を撒いていたため、時間も体力も取られていました。
しかしこの水まきパイプを置くだけで、畑全体に均等に水が広がるように。

結果として、余った時間を収穫や害虫チェック、追肥など「ほかの世話」に充てられるようになったといいます。
さらに「水やりのために炎天下で立ち続けなくていい」という変化も大きく、日陰で休憩しながら作業できるようになったことは、家庭菜園を長く続ける上で大きなメリットとなりました。
体への負担が軽くなることは、趣味を楽しみ続けるための大切なポイントでもありますよね。

暮らしに寄り添う発信の原点
さまざまな投稿の中でも“100円ショップのアイテムを使った家庭菜園”や“ちょっとした栽培テクニック”の投稿は多くの反響が寄せられたそうです。
多くある反響のなかでも「子どもと一緒にやってみました」「知らなかったので助かります」といったコメントがとても印象的だったのだとか。
「私の発信が、家庭での小さな楽しみや親子の時間づくりにつながっていることを知り、とても嬉しく思いました。」と話します。
投稿者さんが家庭菜園の発信を始めた背景には、保育士として17年間勤めていた経験がありました。
子どもたちと一緒に野菜を育てたことが原点となり、その後、有機農家のもとで学びながら知識や工夫を身につけたそうです。
「家庭菜園は“80点の収穫を40点の労力で楽しむくらいがちょうどいい”」という思いから、SNSでの発信をスタート。専門的すぎず、でも役立つ情報を届けることを意識しているそうです。
今後も「気軽さや工夫を伝えることで、誰もが無理なく続けられる家庭菜園の魅力を広めていければと思っています」と話してくれました。
投稿者さんの無理なく続けられる工夫や発想は、これからも多くの人に「家庭菜園やってみようかな」と感じさせてくれるはずです。

