10年間放置されていた油まみれのぬいぐるみ→その後、まさかの変化に「泣けてくる」「嬉しそうに見える」「愛情深いね」

10年間放置されていた油まみれのぬいぐるみ→その後、まさかの変化に「泣けてくる」「嬉しそうに見える」「愛情深いね」

くたびれて見えるものにも、やさしく手をかければ、また輝きを取り戻すことがありますよね。こいつたちがいる!さんが、ぬいぐるみを綺麗にする様子をYouTubeに投稿すると「泣けてくる」「嬉しそうに見える」「愛情深いね」などのコメントが寄せられ、話題になっています。

そこで今回は、こいつたちがいる!(@8796panda)さんに話を聞きました。

くたびれたようなぬいぐるみが…?

投稿者さんは街でたまたま閉店したお店の前を通り、店内のあるものが気になりました。
それは、ぬいぐるみです。

「健気に、もう来ないお客さんをじっと待っている様子がなんとも哀れで心を打たれた」という投稿者さんは、ぬいぐるみを洗うことを決意し、お店の方に申し出たそう。

閉店した店内に古ぼけたぬいぐるみが(@8796pandaさんより提供)

お店は閉店から約10年経っていたそうで、ぬいぐるみたちはその間ずっとそこにいたことになります。その哀愁が、ぬいぐるみたちからにじみ出ていたのかもしれません。

こちらも一緒に洗うことに(@8796pandaさんより提供)

ぬいぐるみを丁寧に手洗い

ぬいぐるみを洗う際に特に気をつけたのは、傷つけないことでした。
プラスチックの目は擦り傷が付かないように、また割れないように配慮し、表面や服はかなり傷んでいたため、洗いすぎて状態を悪化させないよう注意したそうです。頭や体の形が崩れて印象が変わらないよう、型くずれにも気を配ったといいます。

色んな洗剤を使って綺麗に(@8796pandaさんより提供)

綺麗になったぬいぐるみを見て、投稿者さんは「キラキラ輝いて、命が還ってきた」と感じたそうです。

洗ったぬいぐるみをお店のご主人に返すと、たいへん喜んでくれましたが、ご主人は投稿者さんにあげるつもりでいたのだとか。
ぬいぐるみを受け取った投稿者さんは、感謝の気持ちを込めて大切に受け取ったといいます。

愛情に応えてくれるぬいぐるみ

投稿者さんは、ぬいぐるみの魅力について、瞳の輝きや、くたっとした佇まいに愛らしさを感じるといいます。話しかけたり一緒に出かけたりして過ごすうちに、少しずつ表情が豊かになっていくのだそうです。

「愛情を注いだぶんだけ応えてくれるのが、一番の魅力かなと思います」と、長く一緒にいるなかで、今まで気づかなかった仕草や表情にふと出会う瞬間があることも。そうした時間の積み重ねが、より愛着を深めてくれると語ってくれました。

まるで新品のような姿に(@8796pandaさんより提供)
こちらも真っ白で綺麗に(@8796pandaさんより提供)

「最初は“よそ行き”の顔をしていたぬいぐるみが、いつの間にか“うちの子”の顔になる。その変化に、物にも命が宿るという考え方を実感することができた」といいます。ぬいぐるみは、そうした感覚をいちばん分かりやすく伝えてくれる存在なのかもしれません。

今後のSNSの発信について、投稿者さんは「アニメを描く仕事をしているので、ぬいぐるみの世界とつなげて、世界中の人がほっとひと息つけるような、ネット上の“止まり木”のような場所を目指したい」と語っています。

こいつたちがいる!さんは、ぬいぐるみのいる生活と朗読をYouTubeXそしてInstagramで公開中です。

これからもやさしい気持ちになれる投稿が楽しみですね。

この記事の写真一覧はこちら