7月16日、オンラインの通信制高校・ワオ高等学校(岡山市北区)が開いたオープンスクールに、教育系YouTuberとして知られる葉一(はいち)さんが特別ゲストとして登場。「今日からやれる!最強の夏休み自宅学習法」というお題で授業を行いました。
葉一さんは「とある男が授業をしてみた」という自身のYouTubeチャンネルで、小学3年~高校生向けの授業動画を配信しており、その登録者数は179万人(7月21日時点)。わかりやすい授業で人気の葉一さんが語った、「自分に合った勉強法」とは?

自分に合った勉強法を見つけるには試行錯誤が必要

選択式クイズで進められた特別講義はアイスブレーク後、「成績アップに一番必要なものは?(選択肢:才能・お金・勉強法)」という質問からスタート。

葉一さんの答えはもちろん「勉強法」。「自分なりの勉強法を見つけられたら、ある程度は才能やお金に左右されず戦えると思っている」と話しました。自宅学習法は自分で作っていくもの。そこに楽しさや面白さがあると言います。

葉一さんは『学生時代にしっかり自分なりの勉強法が作れている人は、社会に出ても働き方を自分で作れるから強い』と考え、身近な勉強で見つけていってほしいと、ポジティブな発信をしているということです。

また、勉強しているのに点数が伸びないのは、自分に合った勉強法がわかっていないためだとし、「最初は成績のいい友達や勉強好きな子にやり方を聞いて真似ることから始めればいい」とアドバイスしました。

さらに、「自分が学習したことを誰かに説明することで、自分の理解度がわかる。言葉に詰まるということは理解していないということ。僕は部屋でぬいぐるみに話しかけていた」などと、自らの経験も踏まえて、アウトプットの重要性について話しました。

他にも、
・一度勉強法を試し始めたら1週間は続けてフィットするか見極めることが大切
・参考書は、実物を書店で見て相棒にしたいものを。解説ページを見て疑問を解決できそうな好みのものを
・友達の部屋に集まるなど、しゃべれる状態で一緒に勉強するのはあまりおすすめしない
といったポイントが出ていました。

特別授業に生出演した葉一さん

大人も応用可能 習慣化するコツも伝授

続いては、テストの点数などの学習目標を立てた後について。出されたのは「学習計画はどっちで区切りにしている?(選択肢:時間・量)」という質問。

〇時間やったら休憩する時間重視か、〇ページやったら休憩する量重視かという問題は、参加者の間でも答えが二分しました。

どちらも間違いではないとしながらも、葉一さんのおすすめは「量」。人間の集中力は長時間持たないため、適切な量を設定して集中したほうがいいという考えです。

時間を決めてダラダラとやっている人は一度量で区切る方法に切り替え、うまくいくようになれば時間に戻しても構わないとアドバイスしていました。

最後に、自分なりの勉強法を見つけて計画を立てた後は、定着させるためにルーティン化することが必要だと、葉一さんは伝えました。

わからないことが出てきた時の質問方法については、単にこの問題がわからないと聞くのではなく、解説を読んでこの部分がわからないと自分なりの課題を見つけていくことが大切。課題を見つけられる人は、克服するのが早く伸びやすいと言います。

他にも勉強時間外のスキマ時間、例えば歯みがきの時間内で今日覚えた英単語を20個思い出してルーティン化すれば、反復学習にもなります。

高校生へ向けた話でしたが、大人にとっても参考になる話がいっぱいの特別講義でした。

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