還付金詐欺の被害を防いだとして、おかやま信用金庫の職員2人が表彰されました。それは4月8日と9日の、連日の出来事でした。

コンプライアンス部への電話

おかやま信用金庫コンプライアンス部の島村至さんが岡山市の男性からの電話を受けたのは4月8日の午後。

男性は焦った様子で次のように話したといいます。
「信金コールセンターというところから、『岡山市の税金が還付されるので、通帳とキャッシュカードを持ってATMに行ってください』と連絡があった。間違いなさそうだが、念のために連絡させてもらった」

島村さんによると、コンプライアンス部がこうした電話を受けるのは珍しいケースだという

詐欺の可能性があると判断した島村さんは、相手と直接電話で話したという60歳代の妻に代わってもらい、警察への協力を依頼しました。

「それは絶対に詐欺なので、動かないようにしてくださいと。他の方も被害にあってはいけないので、お客さんのほうから警察に通報して、犯人逮捕へのご協力をしていただきたいとお願いしました」

夫婦は通帳とキャッシュカードを持ってATMに行く準備までしていたということで、詐欺だと分かり、助けてもらったことをとても喜んでいたそうです。

島村さんはその後の動きもスピーディーでした。同じ被害を起きることを防ぐために、電話を受けた後、すぐに全店に一斉メールで注意喚起をしたのです。このメールが翌日、もう1件の被害を防ぐことにもつながりました。

前日のメールで、緊張感を持てていた

小橋さんの仕事風景(おかやま信用金庫平井支店)

おかやま信用金庫平井支店の小橋由里子さんも、このメールを受け取り、自分の身近なところで詐欺未遂が起きたことに驚き、緊張感をもって仕事をしようと考えていました。

その翌日の4月9日、窓口が閉まった後の夕方に、ATM振り込みができずに困っていた岡山市の60歳代の女性に対応しました。詳しく話を聞いてみると、前日メールで受け取っていた内容と同じような話を女性がしたので、詐欺だと確信したということです。

「それは詐欺ですよ。そういう(ATMで振り込ませる)ことはないですよと説明をしても、『還付金をもらえるっていう電話があったから』とそればっかりだったので。相手を信じておられたんだと思います」

しかし、小橋さんから相談を受けた上司が警察に通報し、被害を未然に防ぐことができました。

表彰状を受けとる小橋さん

「仕事をしている上で被害防止の役に立てたのはよかったと思いました。なかなか自分が被害にあっていると思われる方がいらっしゃらないので、そういったところをこれからも伝えていければと思いました」

職員1人1人の緊張感と情報共有が被害を防いだ

左から小橋由里子さん、宮本保岡山中央警察署長、島村至さん

この2例の電話番号は同じだったということで、警察では同一犯とみて調べを進めています。
おかやま信用金庫では今後も情報共有に力を入れ、「各支店、違う地区でも未然防止ができる体制を作っていくとともに、窓口でのお客様への啓蒙活動に力を入れていきたい」としています。