甲状腺は喉ぼとけの下にある蝶のような形の臓器で、体温調節やエネルギー消費、心拍数のコントロールなど、重要な役割を担っています。
主な病気には、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症、分泌が低下する甲状腺機能低下症、首のしこりや喉の違和感がみられる甲状腺腫瘍などがあります。
@kanae5412さんは会社の健康診断で「甲状腺が大きい」と指摘され、その2年後に手術を受けました。
今回は、手術に至るまでの経緯とその後について話を聞きました。
自覚症状はまったくないのに…
@kanae5412さんは、会社の健康診断で甲状腺が大きいと指摘されましたが、当時は転職のタイミングと重なり、忙しい時期でした。自覚症状もなかったため「そのうち受診しよう」と思いながら、病院へ行かないまま時間が過ぎていきます。
それから2年後、改めて検査を受けたところ、甲状腺に腫瘍があることが判明。医師からは「良性か悪性かは詳しい検査をしないと分からないため、調べていきましょう」と説明を受けました。

自覚症状がまったくなく、これまで大きな病気の経験もなかった@kanae5412さんは、突然告げられた「腫瘍」という言葉に驚きを隠せませんでした。
この時点では良性か悪性かも分からず、結果が出るまで落ち着かない日々を過ごすことになります。幼い子どもがいたこともあり「もし悪性だったら」と不安を感じることもありました。
また、それまで甲状腺の病気についての知識はほとんどなく、自分に関係のあるものだとは思っていなかったと振り返ります。
「健康診断で指摘されても、症状がなければ大丈夫だろう」と当時は考えていたそうです。
入院・手術を経て実感した家族の大切さ
詳しい検査の結果、@kanae5412さんは甲状腺に嚢胞があり、中に液体が溜まっていることが判明しました。注射で液体を抜いても1週間ほどで元に戻ってしまうため、今後の増大による気管への影響を考慮し、甲状腺左葉を切除する手術を受けることになります。

入院と手術のため、@kanae5412さんは数日間家を空けることになりました。幼い子どもがいるため不安もありましたが、旦那さんや家族の支えにより、子どもたちは落ち着いて過ごせたといいます。
「改めて家族の存在の大きさを感じました」と話していました。
回復した今だからこそ伝えたい、健康診断と早めの受診
現在、手術から約2ヶ月が経ち、@kanae5412さんは体力もほぼ回復し、日常生活を問題なく送れるようになっています。
入院と手術を経験し「健康の大切さを改めて実感しました」と語ります。退院後は、元気に長く過ごすため、筋トレなどで体を動かすことを意識するようになりました。

また、健康診断を定期的に受けることや、指摘を受けた場合は早めに受診することの大切さを実感します。自身も再検査といわれながら、すぐに受診しなかった経験があったからです。
女性に多いとされる甲状腺の病気ですが、子育て中は自分のケアが二の次になりがちです。指摘から2年を経て手術に至った経験は、家族と笑顔で過ごし続けるためにも、自身の健康課題と早めに向き合うことの重要性を再認識する大きなきっかけとなりました。
同じように悩んでいる人の背中を少しでも押せたら
@kanae5412さんは入院前、ネット記事やブログで情報を集めるなかで、実際に病気を経験した人の話が特に参考になったといいます。その体験談に触れたことで不安が和らいだことを今でも覚えており「自分の経験も誰かの役に立てば」との思いから、SNSでの発信を始めました。

@kanae5412さんは、TikTokで甲状腺の手術のことや日常生活のことについて発信しています。
今後も術後の経過を伝えていきたいと考えており「少しでも同じように悩む人の安心につながれば嬉しいです」と話していました。
@kanae5412さんは「甲状腺腫瘍は、種類によっては進行が緩やかな場合もあると聞きました。一人で抱え込まず、まずは専門の先生に診てもらうことが、何よりの安心につながると思います」と、当時の自分と同じように不安を抱える方へエールを送ります。
「もっと早く受診すればよかった」と振り返る@kanae5412さんは「同じように悩む方の背中を少しでも押せたら嬉しいです」と話していました。
再検査といわれても自覚症状がないと受診を後回しにしてしまうこともあるかもしれません。今回の体験談が、自分の体や受診のタイミングについて考えるきっかけになったのではないでしょうか。

