客「お財布を洗濯しちゃいました…」革職人「派手にやったな~」しかし、”まさかの結果”に…「職人魂…!」「お見事です」

客「お財布を洗濯しちゃいました…」革職人「派手にやったな~」しかし、”まさかの結果”に…「職人魂…!」「お見事です」
これ…お財布なんです…!(@Grandeuomo2016さんより提供)

「お財布を誤って洗濯してしまった」との依頼を受けた革職人が、見事に修復した事例が話題になっています。
革製品の修復・リペアを手がける@Grandeuomo2016さんが自身のX(旧Twitter)に投稿すると、「職人魂…!」「お見事です」といった称賛の声が寄せられました。
@Grandeuomo2016さんに、修復の裏側を伺いました。

「派手にやったな〜」から始まった挑戦

洗濯によって革が変形し、全体が白く乾燥し、くしゃくしゃになってしまった二つ折りの財布。
投稿では、そんな“悲惨な状態”から、艶と柔らかさを取り戻した見事なビフォーアフターが紹介されています。

元の写真では、革の表面がカサつき、折り目や縫い目が固く縮んでしまっている様子がはっきりとわかります。
しかし修復後は、しっとりとした質感と深みのある色合いが戻り、まるで新品のような仕上がりに。

洗濯されたお財布を初めて見たとき、@Grandeuomo2016さんは「派手にやったな〜と思いました」と率直な印象を語ります。
しかし、同時に「革のプロフェッショナルとして、どこまで戻せるのか自分への挑戦でもありました」と、当時の思いを教えてくれました。

あんなにしわくちゃだったものが財布の姿に!!(@Grandeuomo2016さんより提供)

修復作業に要した時間は約3日間。
焦らず、じっくりと革の状態を見極めながら進めたそうです。

小銭入れもこの通り!(@Grandeuomo2016さんより提供)

鍵は“乾燥のタイミング”と“手作業”

Grandeuomo2016さんが特に気をつけたのは、「無理に戻そうとせず、ゆっくり時間をかけて戻す」こと。
革は水分を含んだあと、乾燥の過程で固くなる性質を持っています。
そのため、「完全に乾燥するかしないかの絶妙なタイミングを見計らい、手作業で揉みほぐしながらオイルを入れる」という、経験に基づく繊細な作業が欠かせないといいます。

綺麗に革の染め直しがされています(@Grandeuomo2016さんより提供)

「そこからは試行錯誤です」と@Grandeuomo2016さん。
長年培った技術と感覚を頼りに、少しずつ本来の柔らかさと風合いを取り戻していきました。

オイルを入れて、、完成!(@Grandeuomo2016さんより提供)

お客様の驚きと、再びの「縁」

修復を終えたお財布を受け取ったお客様は、「ここまで戻って帰ってくるとは思わなかったので驚いています。これも縁なので、これからも使用していこうと思います」と感激の言葉を口にしたそうです。

壊れたものを「もう一度使える形」に戻す。
@Grandeuomo2016さんの丁寧な手仕事と挑戦心が、多くの人の心を打ちました。

@Grandeuomo2016さんの他の作品も素敵です!(@Grandeuomo2016さんより提供)

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