母と祖母のためにワンピースを作った息子。こだわり溢れる完成品に「このまま写真集できそう」「こんな可愛い歳の楽しみ方をしたい」

母と祖母のためにワンピースを作った息子。こだわり溢れる完成品に「このまま写真集できそう」「こんな可愛い歳の楽しみ方をしたい」
フリルで日常に華を添えて(@hiroya_tsunekawaさんより提供)

少しおしゃれをするだけでも、華やいだ気分になれることがありますね。

@hiroya_tsunekawaさんが、作ったワンピースをお母さんとおばあさんが着ている姿をThreadsに投稿すると「わああああ素敵」「このまま写真集できそう」「こんな可愛い歳の楽しみ方をしたい」などのコメントが寄せられ、話題になっています。

投稿者さんに話を聞きました。

日常をほんの少し特別に

今回投稿されたワンピースは、投稿者さんが服作りを始めた当初から作っているもの。投稿者さんがおじいさんの四十九日で帰省した際に、2人のワンピース姿を撮影しました。

おばあさんの歩く後ろ姿や、揺れるワンピースを見ながら「もしじいちゃんが見ていたらどんな風に見ていたんだろうか」と思いながら撮影をしていたのだとか。

こちらのワンピースを着た瞬間、投稿者さんのお母さんとおばあさんは少し照れくさそうに笑っていたといいます。
「日常をほんの少し特別に変える服の力を改めて感じました」と投稿者さんは話してくれました。

フリルで日常に華を添えて(@hiroya_tsunekawaさんより提供)
投稿者さん作のワンピースを着たお母さんとおばあさん(@hiroya_tsunekawaさんより提供)

地元を離れたばかりの頃は、次の日のご飯も食べられず、家賃も払えないような生活をしながら、ただひたすらミシンに向かっていたという投稿者さん。孤独に針を進めながら思い浮かべていたのは、幼い頃の記憶でした。

「似合う」ではなく「落ち着く」

2017年秋冬からアップデートを繰り返しながら作り続けているという今回のワンピース。生地はコーデュロイを選び、襟元と袖口のフリルは日常の中にも小さな華やかさを添えられるようデザインしたのだとか。

投稿者さんは、試着しながら揺れ感や動きなどを何度も確認しているそう。
「『似合う』ではなく『落ち着く』と感じる形を探しました」と、見た目だけでなく着る人の着用感も大切にしているようです。

「似合う」より「落ち着く」服を(@hiroya_tsunekawaさんより提供)

幼い頃に触れた“ミシン”が原点

投稿者さんが洋服を作るようになったきっかけは、お母さんのミシンを借りてリメイクしたことでした。幼少から縫い物をしていたお母さんの姿を見てきた投稿者さんは、自然とミシンに親しんでいったそう。

幼少期からものづくりに親しんできた(@hiroya_tsunekawaさんより提供)

お母さんがお菓子作りなども大好きだったことで、ものづくりの楽しさを小さい頃から感じていたといいます。通っていた服飾専門学校では、デザインや縫製の技術はもちろん、忍耐強く突き詰める大切さを経験しました。

一度発表した服でも、アップデートを繰り返しながら作り続けているのはそのためなのだとか。

学校では突き詰める大切さを学んだ(@hiroya_tsunekawaさんより提供)

投稿者さんのこだわりが詰まった洋服は、着る人の日常を特別にしてくれることでしょう。

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