身内の家を片付けていると、ときに思わぬ発見があるものです。
祖母の実家を片付けていたときに見つけた“奇妙な物”がInstagramに投稿されると 「懐かしいです」「わが家にもありました」「相当すごい」などのコメントが寄せられ話題になっています。
今回は、投稿者である@hachi_minimal_kurashiさんに話を聞きました。
片付けのきっかけは“異変”
きっかけは、綺麗好きだった祖母の家が、平積みの書類やモノで埋まっていたことでした。
地元を離れて働き、さらにコロナ禍で数年ぶりの訪問となった際、投稿者さんは実家のあまりの変貌に驚いたそうです。
「今思えば認知症の初期症状と、足腰がだんだん弱ったのが原因だったと思います」と投稿者さん。
理学療法士さんを招いた際には、モノをかき分けて座布団1枚分のスペースを作り案内していたことも。
その光景に危機感を覚え、片付けを始めることにしたのだとか。


片付けの最中に見つけた、謎の「はー袋」
片付けの最中、押入れの上段にあった箱から出てきたのが「はー袋」と書かれた謎の封筒。
お金や貴重品が入っていてはいけないと、ひとつひとつ中身を確認していたところ、中から冊子のようなものが。現れたのは大量の飲食店の箸袋だったのです。

最初は「ごみじゃないか?」と思ったものの、Instagramのフォロワーからは「平成のプリ帳のようなもの」「今で言うインスタ」と教えられ、一気に腑に落ちたといいます。
まだSNSもない昔、思い出を“持ち帰る”ための工夫だったのかもしれませんね。

つらい片付けも…
今回の発見には多くの反響が寄せられていました。
投稿者さんは大変な作業の中で「なんでこんなもの買ったの?なんで捨てずに取っておいたの?」と、時には少し苛立ちを覚えることもあったといいます。

しかしフォロワーの励ましや、時代背景を踏まえた共感の声に助けられ、次第に片付けが楽しくなっていったとのことでした。
思いがけず出てきた「はー袋」は、当時の暮らしや楽しみを映し出す小さなアルバムのような存在でした。
祖母の思い出をたどりながら進める投稿者さんの取り組みは、多くの人にとって大切なヒントを与えてくれそうです。

