何気ない日常の中にも、心温まる出会いやハッとするような気づきが隠されています。そんな中、今回「ハッとした!」と語るのは、40代の男性介護士であるケンジさん。
深夜のコンビニで、見知らぬ人からの思いやりに触れた心温まるエピソードについて、ケンジさんにお話を伺いました。
「大丈夫ですよ」レジ店員さんの温かい気遣い
夜遅く、コンビニでレジに並んでいたケンジさん。後ろに並んでいた人から「もっと早く動けよ、もたもたしてるな」と小さく吐き捨てられ、急いでいたつもりだったケンジさんは胸が締めつけられるように恥ずかしくなったと言います。
すると、レジの店員さんが落ち着いた声で「こちらの操作は時間がかかるので大丈夫ですよ」と声をかけてくれました。その言葉には、お客としての自分を守ってくれるような優しさがあったと言います。
さらに、前に並んでいたお客さんまで「そんなに急ぐならセルフレジに行けばいいじゃないですか」と後ろの人に言ってくれたそうです。その瞬間、場の空気は一瞬で変わり、ケンジさんは救われた気持ちになったと言います。
何気ない一言が、大きな安心に
助けてくれたレジ店員さんとお客さんに対し、ケンジさんは「本当に心強くありがたい存在だった」と感じたそうです。あの場面で孤立していたら、きっとずっと嫌な気持ちを引きずっていたと語っています。
会計後に店員さんには「ありがとうございます、助かりました」と頭を下げ、声をあげてくれたお客さんにも小さく頭を下げたそうです。
その後、特に会話は交わさなかったものの、その短いやりとりだけでも心が温かくなり、安心感が残ったと言います。ケンジさんにとって、この出来事は「何気ない一言でも人を深く安心させるものだ」と知るきっかけになりました。
優しさの連鎖、誰かを助けたい気持ち
この経験を友人に話した際、友人からは「そんな人もいるんだ。助けてもらえて良かったね」と返され、少し安心した気持ちになれたと言います。
この体験を通して、ケンジさんは「困っている人を見かけたら自分もさりげなく手を差し伸べたい」という気持ちが強くなったと語っています。誰かの一言や行動が、思いがけず大きな安心や勇気を与えることを実感し、日常の中で他人に優しく接することの大切さを以前より意識するようになったそうです。
