海外で車ごと崖から落ちてしまった＠gongqiyao0414さん。絶体絶命の中、現地の人に助けられた体験をしました。その様子をThreadsに投稿したところ「奇跡が起きた」「人生の宝物になりましたね」「運が良かった…」などのコメントが寄せられています。
そこで＠gongqiyao0414さんに、事故直後のことや現地の方との出会いについて話を聞きました。
ハンドル操作を誤り、車ごと急斜面を落下
「いつの日からか、テカポ湖の星空に魅了されて、ずっとニュージーランドに住むことが夢でした」と語る＠gongqiyao0414さんは、2024年11月からワーホリビザでニュージーランドに滞在していました。
ある日、山道の右カーブを走行していた @gongqiyao0414 さんは、ハンドル操作を誤り、道路脇の急斜面へ車ごと転落してしまいました。
視界が一瞬で真っ暗になり、細い木々がクッション代わりになったものの、車は5〜6回転した末、逆さまの状態で斜面に停止しました。
救いの声は斜面の上から
フロントガラスは全面にヒビが入っていましたが、割れは免れました。エンジンが作動していたため、シートベルトを外し、運転席側の窓を開けて這うように脱出した＠gongqiyao0414さん。
「意外と冷静でしたが、手は震えていました」と語ります。
携帯の電波を確認しようとしたそのとき「大丈夫か〜！」と斜面の上からおじいさんの声がしました。人などいないと思っていた＠gongqiyao0414さんには、まるで神様のように感じられたといいます。
「大丈夫！」と返し、携帯とパスポートなどを入れたポーチだけを持って、雑草や木々をつかみながら斜面を登りました。
おじいさんは「よくやった。まずはうちでお茶を飲んで落ち着きなさい」と声をかけ、約50m離れた家に案内してくれました。
足に持病があり杖をついていたおじいさんが、事故現場まで駆けつけてくれたことに「申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいでした」と、＠gongqiyao0414さんは振り返ります。
「しばらく家にいなさい」と温かい言葉を
事故後、車の保険会社に電話をかけていた @gongqiyao0414 さん。コールセンターの担当者が「では、事故後の宿泊場所について…」と案内を始めたそのとき、背後から夫婦の声が飛び込みました。
「大丈夫、必要ないわ。この子は私たちが面倒見るから！」その一言を聞いた瞬間、@gongqiyao0414 さんは「一瞬で涙目になった」と語ります。初対面でここまで寄り添ってくれる人がいるその事実に、心の底から救われたと言います。
さらに、家賃について尋ねると「そんなのいいよ。少し手伝ってくれれば十分」とおじいさん。レッカー車の手配の電話までしてくれたそうです。
その後、＠gongqiyao0414さんは約1週間を2人とワンちゃんと共に過ごしました。
＠gongqiyao0414さんは、幸い大きなケガはなく、右肩の痛みもおばあさんの塗り薬で翌日には引いたといいます。
毎晩暖炉を囲んで一緒に食事を楽しむ中で「何気ない日常が本当に幸せに感じて、改めて今生きている喜びと素敵な家族に巡り会えた幸せを実感しました」と語っていました。
ニュージーランドで出会った、大切な価値観
＠gongqiyao0414さんは、事故をきっかけに出会ったおじいさんとおばあさんを通して、ニュージーランドの人々の温かさを実感しました。気さくでフレンドリーなだけでなく、困っている人には迷わず手を差し伸べる強さがあると感じたそうです。
「私も彼らのように、誰かを助ける側になりたい」と語る＠gongqiyao0414さん。この出来事を通して、自然だけじゃない、素敵な人々にも巡り会えるニュージーランドへの思いがいっそう深まりました。
大きな事故に遭いながらも無事だったこと、そして杖をつきながら駆けつけてくれたおじいさんとの出会いは、人生のかけがえのない経験となったようです。