思いがけない出会いで、これまで想像もしなかったことが起きて人生が豊かになる。そんな夢のような話が現実にあるようです。
@akamatsu_kajuenさんが、奥さんへの想いをつづった動画をInstagramに投稿すると「素敵なおふたり」「感動」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
投稿者さんに話を聞きました。
結婚はあきらめていた男性が…
みかん農家の長男である投稿者さんは2年前、49歳で独身でした。自身も家族など周りの人たちも「もう結婚できないだろう」と思っていたそうです。

ところが14歳年下で教師をしていた現在の奥さんと出会い、晴れて結婚することに。投稿者さんの住む愛媛県に奥さんが移住して1年経ちました。
この1年間奥さんと夫婦として生活したり一緒に仕事をしたりする中で、これまで感じることのなかった思いや新しい気づき、人や機会との出会いがあり「50歳を過ぎてこんなにも人生が豊かになるとは想像もできていませんでした」と語ります。
その想いを伝えたくて、今回の動画を作りました。

奥さんは普段、SNSでの発信、HPの管理などに従事しているそう。収穫、選果、園地の管理なども手伝ってくれるのだとか。農繁期においては、自社販売の業務を担ってくれています。
特にSNSでの発信や個人販売など、奥さんは投稿者さんが農作業で手がいっぱいでできなかったことを積極的にしてくれます。そのおかげで、誰が、どんな環境で作っているかを知ったうえでお客様にみかんを購入していただけるようになりました。
生産者側としても、いつもSNSを見てくれている方に、直接感想やお礼をいただけるようになり「よりおいしいみかんをお届けしたい」という思いが強くなったといいます。
みかんの味に感動
夫婦円満の秘訣を伺うと「お互いに感謝の言葉を伝えることを大切にしています」と教えてくれました。
意見が食い違ったときは、お互いの意見をしっかり伝えたうえで、納得する答えを出せるようしっかり話し合うのだとか。 時間があるときは遠出や外食など、プライベートの時間も充実させています。

農園で作られたみかんを初めて食べたとき、そのおいしさに感動したという奥さん。投稿者さんは、奥さんに「農作業はまったくしなくていい」と話していましたが、奥さんはこのおいしいみかんをもっとたくさんの人に食べてほしいと思ったのだとか。
そこで奥さんは、SNSで発信することを思い付きました。そのために「どんな園地でどんな風にみかんが作られているのか」「どんな苦労があるのか」など知っておかなくてはと思ったそうで、13年間続けた教師を辞め農業を手伝うことにしたといいます。
知らなかった世界が広がった、“みかん山”での気づき
当初「みかん山」の傾斜が想像以上で驚いた奥さん。ロッククライミングかと思うほどの傾斜で「みかん畑」ではなく「みかん山」と呼ばれているのも納得したのだとか。
教師と農家、まったく違う2つの職業を経験し、奥さんは共通していることもあると気付きました。
どちらも大変なことが多く、一筋縄ではいかないことも多いけれど、自分がやればやるほど返ってくるものが大きい。知られていない柑橘の多さも、新たな発見だったそうです。

ふたりの歩みが詰まった、甘くて瑞々しいみかん。そこには愛と挑戦の物語が詰まっていました。
