時代によって、流行する音楽やスタイル、ファッションは大きく変わるもの。
@viviko___15さんが、平成10年の部屋を再現した様子をThreadsに投稿すると「再現度が素晴らしい」「懐かしい」「タイムスリップした気分」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
再現した部屋について、@viviko___15さんに話を聞きました。
映画がきっかけで“現実逃避”
@viviko___15さんが90年代カルチャーに惹かれたのは、中学2年生のときに観た映画がきっかけでした。そこから平成の部屋を作ろうと思った理由は「現実逃避」だったといいます。
「中学生のころに90年代カルチャーにハマっていくうちに、現代とのギャップを強く感じるようになりました。当時は気づいていなかったのですが、私は“90年代”の視点で現代を見ていたんです」と振り返ります。
ギャップを感じるなかで「現実逃避」ができる、自分だけの安らぎの部屋が欲しいと思っていたことから部屋を作ることに。

「平成10年」を再現した“コギャル部屋”
お気に入りのポイントは、部屋の入口前に貼った俳優のポスターや、ビーズののれん越しに見える天井のバンドポスター。
この部屋について、同世代の友人からは「ユニークだね」と言われ、お母さんからは「私の部屋を真似しているね」と声をかけられたことも。実際に、お母さんが高校生だった頃の部屋の写真を参考にしたそうで、懐かしさを覚えたのかもしれませんね。

投稿を見た90年代をリアルに過ごした世代のフォロワーさんからは「元カノが似たような部屋だった!」「再現度完璧!」「1ミリも時代のズレが無くてすごい!」「心にぶっ刺さりました。泣きそう」「00年代じゃなくて90年代後半に終点を当てているところが良い」など、さまざまな反響がありました。

平成カルチャーの魅力は“手間”にある
@viviko___15さんは、平成カルチャーの魅力についてこう語ります。
「公衆電話に並んでポケベルでメッセージを送ったり、好きなCDを買ってパッケージを開けてCDプレイヤーにセットしてボタンを押してやっと再生できたり、CDについている歌詞カードを手に取って眺めてみたりなど、さまざまことに魅力を感じます。ほかにも、インスタントカメラで撮った写真を現像して落書きしたり、写真フォルダに収めたり、MDに焼いたり…。その手間の一つ一つが平成カルチャーの魅力だと思います。現代はスマホ1台でこれらのことは大半できてしまうので」

現代はとても便利な時代。@viviko___15さんもその恩恵を感じながらも「便利さの裏で省略された“過程”がたくさんある」と話します。
SNSでの発信について「これからは、そうした過程を知らない人が増えていくと思います。だから私は、90年代後半代表として“平成カルチャー”の魅力をこれからも発信していきたいです」と語ってくれました。
時代が変わっても、その時代にしかない魅力は確かに存在します。懐かしい文化に目を向けることが、今を見つめ直すきっかけになるのかもしれません。