独特の衣装とメイクでばっちり決めた、80歳の「ファンキーな婆」サチコさん。年齢を感じさせない可愛らしい表情で、自分の撮影会を楽しんでいます。お孫さんのジュディ(@_sachiko79_)さんがその様子をTikTokに投稿すると「めちゃくちゃカッコいい!」「なんと若々しい」などのコメントが寄せられ話題になっています。
撮影のきっかけや当日の様子について、ジュディさんに話を聞きました。
テーマは「おばあちゃんぽくないこと」

初めて遺影撮影会を行ったのは、サチコさんが79歳のとき。サチコさんが脳卒中で倒れたことがきっかけでした。

かねてサチコさんの写真集を作りたいと考えていたジュディさんでしたが、入院を機に「すっかり生きる気力や自信をなくしてしまった彼女を奮い立たせるため、そしてそのときが来てもちゃんと笑顔でいられるように、私たち家族の支えとして作りたい」という思いを強くしました。
「いつもより少し気張った衣装やメイクにし、友人や家族の力を借りればできる」と信じて、遺影撮影会を始めたと言います。

ジュディさんは、毎年変わりゆくサチコさんを撮りたいと考えていて、今回の撮影会は2回目とのこと。
毎回の一貫したテーマは「おばあちゃんぽくないこと」「パリコレではなくババコレというのでしょうか、ファンキーさを大事にしています」と話すジュディさん。

基本的に衣装はジュディさん、メイクはヘアメイクアップアーティストである高校時代の友人ナッティさんが担当しています。
撮影会ごとのテーマも相談して決めていて、今回の衣装は「紙」、メイクは「2D」を意識したと明かしてくれました。ちなみに前回は「カラー」をモチーフに7色7コーデで撮影したそうです。
撮影会の裏側とファンキーな婆の魅力
実はTikTokの開設も友人であるナッティさんが勧めてくれたのだとか。作りかけの写真集を見せると「とてもいいよ。ファンキーな婆がいることをもっと発信しようよ」と言われ、その日のうちに開設したそうです。
撮影はサチコさんの体力次第で1~2日かけて行われます。準備は前日に行い、ジュディさんによると「夜通し行い、まるで文化祭の準備のような感覚です」とのこと。

サチコさんは「とにかく楽しむ精神が強い」らしく「いつもと違う自分になれることを存分に楽しんでいました。睡魔に襲われて寝ながらメイクをされていたこともありましたが(笑)」とジュディさん。
また、ばっちり決まったサチコさんを見て「オーラがあって可愛いです。どんな衣装でもメイクでも似合うなと思います。孫バカですね」さらに「自分もいつもと違う服やメイクに挑戦してみようかな」と前向きな気持ちになれるそうです。
遺影撮影会というユニークな取り組みを通じて、自分らしく輝く姿を見せてくれるサチコさんと、ノリノリでサポートする周囲の皆さん。これからも多くの人をポジティブな気持ちにし、笑顔と希望を届けてくれることでしょう。
