雪が降ると、雪合戦や雪だるま作りなどをしたくなる人も多いでしょう。中には、雪像作りに挑戦する人もいるかもしれません。京都で仏像彫刻を学んでいる濱里(@ne_ne_wood)さんが、雪で作った“驚きのアート”をXに投稿すると「夜動き出しそう」「クオリティが高い」「天才」などのコメントが寄せられ話題になっています。
雪で作った作品について、濱里さんに話を聞きました。
ベンチの上に作ったのは…
濱里さんは、木で仏像を作る仏像彫刻を専攻しています。投稿した日は京都府で大雪が降り、午後の授業が休校になったため、仏像彫刻専攻の仲間たちと雪遊びをしました。
そのときに「雪で仏像を作ったら仏像が好きなみんなが喜んでくれるかな」と思った濱里さんは、大学構内のベンチに雪で涅槃像を作ることにしました。同じ専攻の友人たちも手伝い、2時間半から3時間ほどで完成したといいます。

出来上がった雪像は、細部まで丁寧に作り込まれ、素晴らしい仏像に仕上がりました。こちらの投稿には、10万以上のいいねやたくさんのコメントが寄せられています。
反響を受けて「想像以上に反響が大きく驚きました。フォロワー数は、雪の涅槃像を投稿する前は50人でしたが、今回の投稿をきっかけに5000人弱まで増えました。これを機に日本の伝統工芸へ関心をもってくれる方が増えればいいなと思っています」と濱里さん。
多くの方たちが雪像の完成度に驚いたようですね。

ベンチの上に作った雪像は、すぐ横にベンチが4つあったため、ほかに座る場所もあるだろうと、そのままにしておきました。すると、土日には、雪像が溶けていく様子を学生たちが写真に収めるなど、聖地巡礼のような賑わいを見せていたそう。

今回の仏像以外にも、地元の北海道に帰った際に、座っているライオンを作ったことがある濱里さん。軽く腰掛けることができるくらいの大きさだったそうです。

濱里さんは、普段は木材で仏像や動物などの彫刻作品を制作しています。

今後挑戦してみたいことについて「また雪像を作る機会があれば、私の身長を超えるような大きな熊を作りたいです」と濱里さん。将来の目標について「私の目標は木彫り作家として有名になることで、日本の伝統工芸を未来に伝えていく人間になりたいです。また、今回の雪の仏さまのように、多くの人たちを笑顔にできるような作品を作り続けたいと思います」と教えてくれました。
どれも完成度が高く、じっくり見入ってしまう作品ばかりでした。これからの濱里さんの活動にも期待していきたいですね。