友人の結婚や出産など、歳を重ねるに連れてお祝いの場も増えてくるのではないでしょうか。
今回紹介するのは「友人の結婚祝いに連れて行った子どものエピソード」です。

イラスト:23ca

友人への結婚祝いへ

友人の結婚祝いをするために、大人10人と子ども4人が集まったときのエピソードです。
アミさん(仮名)の子どもはまだ10か月の女の子の赤ちゃん。ほぼワンオペ中だったアミさんの顔はクマができ、とても疲れた顔をしていたようです。

友人の結婚祝いの場であるため、なるべく笑顔でいようと思っていたアミさんでしたが、娘が泣き出してしまいます。アミさんは娘をあやしていましたが、泣き止んだと思うとまた泣くの繰り返しで、疲れとイライラで「せっかくの楽しい場なのに台無しにしてしまっている」という気持ちで泣き出しそうになってしまいました。

しかしそのときに、3歳児の子どものママが私が抱っこするねと娘を抱っこしてくれたのです。「私が見ておくから皆と久々に話しておいで~」と言ってくれた友人。
感謝の気持ちとワンオペで不安だったアミさんの心はすっとなり泣き出しそうだったといいます。ずっと娘と一緒だったのが少しの時間でも解放されたことにとても嬉しくなったというアミさん。「久々に皆と話せて楽しく、また娘も寝かせてもらっていて、とても充実した時間を過ごせました」と話してくれました。

ママ友からの助け船(イラスト:23ca)

周りに感謝

このときの出来事についてアミさんに話を聞きました。

ー友人に対してどう思いましたか?また、なんと伝えましたか?
ワンオペの私は誰かに助けを求めることを忘れていて、何でも自分でしないといけないと思い込んでいました。
実は近くに助けてくれる人がいると知った時は嬉しく、なぜ今まで1人で全部しようと思っていたのかと反省しています。その後、その友達には相談事などしています。
あの時に助けてくれなかったら、今も1人抱え込んでいたと思います。あの時に娘を抱っこしてくれたことは今でも覚えていて、とても感謝しているし、大げさですが女神様に見えました。
本当にあの時は嬉しかったです。「ありがとう」と伝えると「いつでも頼ってね」と言ってもらいました。

ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
駅や道でお母さんが困っているのを見ると声をかけるようにしています。

ー育児をする上で、大変なことはどのようなことでしょうか?
ワンオペで子育てすることは本当に大変です。誰かに頼ればいいのですが、それすら忘れてしまって自分で全部しないといけないと思ってしまい、自分自身を追い詰めてしまいます。
子どもにもその気持ちが伝わるようで、不安がって泣いてしまうようでした。心に余裕を持つことは大切ですが、それすらできなくなるくらいに、1人で子どもを育てるということは大変なことです。
子どもも敏感に感じとりますので、誰かの助けは必要だと思います。

ー同じように育児に悩む方に伝えたいことなどを教えてください。
周りを見れば助けてくれる人はいっぱいいます。誰でもいいので頼って見てください。
自治体に電話してもいいと思います。何か悩んでるときは自治体に連絡してほしいです。1人で抱え込むのではなく、誰かに頼ることを覚えてほしいです。自分のためにも子どものためにも。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

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