動物園や水族館では、動物たちを飼育する施設の掃除は大切な仕事のひとつ。ですがこんな行動をされたら、スタッフはかわいいと思いつつも困ってしまうのではないでしょうか。掃除中のスタッフの元に、甲羅を洗ってもらおうとウミガメが集まってくる動画がTwitterに投稿され、「可愛い」「賢いですね」「気持ちよさそう」などコメントが寄せられています。

この投稿をしたのは道の駅ウミガメ公園(@umigamekouen)。地元の漁師と協力して定置網に掛かって怪我をしたウミガメを保護し、海に帰す保護施設です。今回の動画についてスタッフさんに話を聞きました。

現在13頭のウミガメを飼育(@umigamekouenさんより提供)

ープールの掃除をするたびにウミガメは寄ってくるのですか
来ないときもありますが、ほぼ毎回寄ってきます! しかもこの行動は4年以上前から続いています。

ー寄ってこないウミガメもいるのですか
います。警戒心の強い、保護したての個体は寄ってきません。

怪我をしたウミガメを保護・飼育して、再び海に帰しています(@umigamekouenさんより提供)

ー「ブラシ=掃除してくれる」と理解しているのでしょうか
ブラシを持っていなくても寄ってくるので、人が来たらとりあえず近づいて、掃除してもらえるか確認しているのだと思います。

ー甲羅を掃除されるのが気持ちいいのでしょうか
実際どうなのかはわかりませんが、不快ではないと思います!

(@umigamekouenさんより提供)

ー掃除に支障はありませんか
カメたちのおかげで時間はかかってしまいますが、なんとか掃除できています。

ーウミガメを飼育していて、ほかにもかわいい、賢いと感じることはありますか
この動画のように掃除中に寄ってくる姿や、昼寝のために陸に上がってうとうとする姿はかわいらしいなと思います。また、保護したカメを放流する際に、一目散に海へ向かうので賢いなと思います。

誰にも教わっていないのに、まっすぐ海を目指して帰っていきます(@umigamekouenさんより提供)

海で怪我をして保護されたウミガメがこうして自らスタッフに寄ってくる姿を見ると、心が温かくなりますね。皆さんもこうした施設を訪れたときは、動物とスタッフとの他愛ないやりとりにも注目してみてはいかがでしょうか。

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