特殊詐欺防止の動画を制作し被害防止を効果的に啓発したとして、動画制作者の山田英基さんに高松北警察署より感謝状が贈られました。

高松北警察署長より感謝状を受け取る山田さん

山田さんは会社員として働きながら、動画制作やウェブデザインなどの手法を指導している高松市の「デジタルハリウッドSTUDIO高松」(以下:デジハリ高松)で2021年3月から6月までの4か月間学び、卒業後にデジハリ高松が高松北警察署と協力し取り組んだ動画で制作を担当しました。

仕事柄出張が多く県外のことを知る機会があったことや、年齢を重ねてから出身である香川県の良さが分かってきたという山田さん。香川県に対する恩返しの気持ちや、良さをもっとアピールしたいという思いがあったといいます。

そんな折、デジハリ高松から高松北警察署が全面協力するボランティアの動画制作について声を掛けられ、地域貢献の気持ちもかねて制作するに至りました。

今回は山田さんに、動画制作のいきさつや仕事との両立について聞きました。

インタビューに応じてくれた山田さん

―今回の動画で工夫した点はありますか?

特殊詐欺で最も被害にあいやすいと考えられる高齢者が、相談しやすい場所や環境があることを伝えたいと思い、そのシーンを山場に設定して制作しました。役所の職員をかたって電話をかけてくる特殊詐欺の事例などを、高松北警察署の署員の方の協力を得て、実演を交えて動画を制作することができました。

―デジハリ高松に通いだしたきっかけは?

たまたまニュースを見ていて、学校の存在を知りました。高松に開校したばかりで、1期生を募集していて。初めてのことに挑戦するのも好きだったので、自分の気持ちと学校の開校のタイミングが合ったと思います。また、地域貢献したいという気持ちが学校のコンセプトともあっていたことも理由の一つです。クリエイターに対する憧れもありました。デジハリ高松では、教材ビデオを見ながら、実習しつつ先生に聞くスタイルで、先生たちとおしゃべりも交えつつ、楽しく作業をしていました。

トレーナーの指導を受け学習中

―勉強を始められてからの変化や気づき、仕事との両立するうえで心掛けられたことなど何かありますか?

学校に通い始めてからは様々な年代や職業の人に会えて、いい刺激になりました。自分の気持ちの切り替えと、勉強をする習慣づけのためにもなるべく通うようにしていて、先生方などの第一線で活躍されている人の作品を見て、刺激やモチベーションアップにつながりました。家族の協力も大きかったと思います。

インタビューに応じてくれた山田さん

―今後の目標についてお聞かせください

地域のいろいろな技を持った人たちと組んで、地元企業や地域のアピールのための楽しい動画づくりをしていきたいと思います。

特殊詐欺防止の動画は香川県のYouTubeチャンネルで10月11日から公開されています。この動画をたくさんの人に見てもらい詐欺被害が減って欲しい、そして動画そのものの影響力、効果や力が証明されて、母校のデジハリ高松の実績、そして通う受講生たちの励みにもなって欲しいとのことです。

デジハリ高松の前で

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