InstagramやTikTokで、人間関係や夫婦・パートナーシップをテーマに漫画を発信しているB.B軍曹(@b.bgunso/@b_bgunso)さん。
今回紹介するのは、「普通」という言葉をめぐる投稿です。
「普通は〜」という一言



物語は、何気ない会話から始まります。
ある日、年上の女性からこんな言葉をかけられます。
「普通は女性がご飯作るもんじゃない?」
別の日には、「男性なら仕事中飲むのは普通コーヒーでしょ」「ココアやジュースは飲まないですよね」
そんなふうに、“普通”を前提にした言葉が重なっていきます。
言われた側は、どこか引っかかりを覚えながらも、「私は普通じゃないんかい」「普通ってなんだろうね」と、自問するようになります。
「普通」は共通ルールではない




後日、髭さんとの会話の中で、このテーマが掘り下げられます。
「自分の考えが正しいと信じている場合、自分の常識を皆も共有していると思い込む傾向がある」
「これまでの人生で身についてしまった偏見やコレクション、それが“普通”」
つまり、「普通」とは共通のルールではなく、その人がこれまで積み重ねてきた経験の集合体なのだといいます。
育った環境。
周りにいた人。
成功や失敗の体験。
それぞれが重なってできあがった、その人だけの基準。
だから同じ「普通」でも、人が変われば中身はまったく違ってしまうのです。
自分の常識は、他人の非常識かもしれない



この漫画の裏側にあったのは、言葉の定義そのものよりも、「自分の基準をどこまで他人に重ねているか」という視点でした。
「普通は〜」と言いたくなる瞬間は、たいてい、自分の感覚を正しいと思っているとき。
でもそれは、誰にとっても同じとは限りません。
自分の常識が、誰かの非常識になることもある。
だからこそ、「普通は」を使いがちなのかもしれない。
だからこそ、「普通は」を使わないようになりたい。
そんな問いが、この作品には込められています。
“普通”を言い換えるなら

「普通は」を言い換えると、「自分の常識では」になる。
その一言に変わるだけで、言葉の温度は少し変わります。
「私は〜だと思う」
そう言えたとき、初めて対話が始まるのかもしれません。
書籍でも掘り下げられるテーマ
B.B軍曹さんはSNSでの発信をもとに、これまでに『全てのネガティブをプラスに変える夫 髭の 「人生満点じゃなくてもはなまるだ 編」「NGと書いてナイスガイと読む 編」「さては人生3周目だな 編」』3冊の書籍を刊行しています。
SNSで描かれてきた、こうした日常のすれ違いも、書籍の中で丁寧に掘り下げられています。
何気なく使ってしまう「普通」という言葉。
それが誰かを縛るものになるのか、それとも対話のきっかけになるのか。
その違いは、ほんの少しの言い換えと視点の転換なのかもしれません。
