InstagramやTikTokで、人間関係や夫婦・パートナーシップ、会話の距離感をテーマに漫画を発信しているB.B軍曹(@b.bgunso/@b_bgunso)さん。
日常のなかで起きる小さなすれ違いを、少し距離を置いた視点で描く作品が多くの共感を集めています。
今回の投稿で描かれたのは、かつての恋人とのやり取り、そして現在の夫との対話を通して見えてきた「会話の目的」についての気づきでした。
元カレとの記憶。「だから何?」が怖くなった日



物語は、昔付き合っていた恋人との出来事から始まります。
ある日、B.B軍曹さんが「疲れてるのにスマホ見続けて後悔しちゃって」と何気なく話したときのこと。
返ってきたのは、「だから何?俺にどうしろって言うの?」という言葉でした。
また別の日には、話の途中で「意味のない話は時間の無駄だよ」「結論から話してくれない?」と遮られることも。
悪意があったわけではないのかもしれません。
会話を整理しようとする、合理的な問いだったのだと思います。
けれど、その「だから何?」は、次第に会話を強制終了させる“シャッター”のような存在になっていきました。
一度閉まると、もう開かない。
そのうち、B.B軍曹さんは「意味のある話をしなきゃ」と自分の中で条件をつけるようになっていきます。
ただ聞いてほしいだけの話ができなくなる。
隣にいるのに、心を開くのが怖くなる。
そんな時間が続いていたといいます。
「だから何?」は悪い言葉なのか



漫画を描いたあとで気づいたのは、「だから何?」という言葉そのものが悪いわけではない、ということでした。
会話を整理する力もあるし、議論では必要な言葉。
でも、日常の会話まで全部が「意味」「結論」「オチ」を求める場所になったらただ隣にいる時間が、一番無駄な時間になってしまいます。
この漫画の裏側にあったのは、「会話って何のためにあるんだろう?」という問い直しでした。
解決のための会話もある。
でも、答えが出ないまま話す時間、ただ気持ちをこぼす時間、隣にいることを確かめるだけの会話もある。
どちらも、ちゃんと意味がある。
現在の夫婦関係との違い



対照的に描かれているのが、夫・髭さんとのやり取りです。
「不安になっちゃってさ」と話すと、すぐに結論を出そうとはしない。
「今は答えを出してほしいんじゃなくて、隣にいてほしいことだよね?」と、会話の目的そのものを確認する。
“解決”よりも“共有”。
そこには、答えの正しさよりも、
気持ちの質量を大切にする姿勢がありました。
会話の目的は「解決」だけじゃない


会話の目的は「解決」だけではない。
答えの出ない不安を、ただ横に置いておくこと。
意味のないように見える話を、共有すること。
それは、成果や効率では測れない時間です。
でも、その“無駄”に見える時間こそが、関係をつくっているのかもしれません。
書籍でも描かれる“日常のすれ違い”
B.B軍曹さんはSNSでの発信をもとに、これまでに『全てのネガティブをプラスに変える夫 髭の 「人生満点じゃなくてもはなまるだ 編」「NGと書いてナイスガイと読む 編」「さては人生3周目だな 編」』3冊の書籍を刊行しています。
SNSで描かれてきた、こうした日常のすれ違いも、書籍の中で丁寧に掘り下げられています。
強く正解を提示するわけではなく、問いを置いていく。
「会話って何のためにあるんだろう?」
その問いを、そっと差し出すような作品でした。
