InstagramやTikTokで、人間関係や夫婦・パートナーシップ、会話の距離感をテーマに、漫画と文章を発信しているB.B軍曹(@b.bgunso/@b_bgunso)さん。
B.B軍曹さんの投稿が扱っているのは、はっきりと名前をつけにくい感情や、説明しようとするとこぼれてしまう違和感です。
強い言葉で切り取りながらも、「こう感じるべきだ」「こう乗り越えるべきだ」とは言い切らない。
受け取り方を読む側に委ねる余白が、発信全体を通して大切にされています。
今回紹介するのは、「生真面目」という言葉をめぐる投稿です。
「生真面目だな〜私達とは違うよね」


物語は、B.B軍曹さんの中学生の頃の記憶から始まります。
同級生に言われた「生真面目だな〜私達とは違うよね」という一言。
勉強もスポーツも、要領がいいわけではなかった。
それでも、できることをコツコツやるタイプだった自分。
たしかに「生真面目」だったのかもしれない。
でも、その言葉はどこか、
“空気が読めない人”
“融通が利かない人”
そんな響きを含んでいるように感じていました。
「真面目=不器用」だと思い込んでいた

「真面目」や「生真面目」というレッテルを貼られることが、当時は嫌だったといいます。
真面目=不器用。
真面目=面白くない人。
場を盛り上げられるわけでもない。
うまく立ち回れるわけでもない。
ただコツコツやるだけ。
だから先に、自分で言ってしまう。
「生真面目なんですよね」
それは謙遜ではなく、傷つく前の“予防線”でした。
大学時代、髭さんとのやりとり



時は流れ、舞台は大学時代。
髭さんと付き合っていた頃のエピソードが描かれます。
ちょうど中間試験前の忙しい時期。
「次、いつ会う?」と髭さんに聞かれますが、話し合いの末、「会うのはテストが終わってからにしよう」という結論に落ち着きます。
B.B軍曹さんは「すみません…生真面目で要領悪くて」つい、そう口にしてしまいます。
そのとき髭さんは、こう言いました。
「若い頃はさ、“真面目”や“生真面目”は格好悪いみたいな風潮はあるのかもしれないけど」
「いい歳して不真面目の方が格好悪いでしょ」
そして最後に、
「なんでも真摯に取り組める姿勢、真面目ってすげぇかっこいいじゃん」
“名言”というより、思い込みが外れた瞬間

この漫画を公開したあと、意外と多かったのが「真面目って、いいことじゃないの?」という声でした。
もちろん、頭では分かっていた。
でもずっと、
真面目=面白くない人
真面目=要領が悪い人
そんなふうに感じていたのも事実です。
だから先に、自分で自分を下げていた。
この投稿は、髭さんの名言というより、「真面目=格好悪い」という自分の思い込みが、
ひとつ外れた瞬間を描いた話なのだといいます。
アカウント全体に流れる問い
B.B軍曹さんはSNSでの発信をもとに、これまでに『全てのネガティブをプラスに変える夫 髭の 「人生満点じゃなくてもはなまるだ 編」「NGと書いてナイスガイと読む 編」「さては人生3周目だな 編」』3冊の書籍を刊行しています。
コツコツ取り組むこと。
手を抜かないこと。
時間をかけること。
それは、器用さや場の盛り上げ力とは違う種類の価値です。
けれど、どこかで「面白くない人」と思われるのが怖くて、自分から“生真面目”を名乗ってしまう人もいる。
この漫画は、そんな人に向けて強く背中を押すわけではありません。
ただ、真面目って、本当に格好悪いものなんだろうか?と、問いを置いているだけ。
答えは提示しない。
どう受け取るかは、読む人それぞれに委ねられています。
それが、B.B軍曹さんの発信に一貫している姿勢です。
