子どもは日々の生活で成長し、思いやりの心も育ちます。誰かを思いやる姿に、優しさを感じられるでしょう。
@gokigen.familyさんが、息子さんがおばあちゃんのために作ったものをInstagramに投稿すると「可愛い息子くん」「泣けます」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
このときの様子について、ママさんに話を聞きました。
おばあちゃんのためのケーキ作り
高校3年生の息子さんは、おばあちゃんを元気づけるためにケーキを作ることにしました。

2人暮らしのおじいちゃんとおばあちゃんは、コミュニケーション不足により、夫婦仲がギクシャクしていたといいます。また、家の件でもいろいろ悩んでいたようで、2人の現状を把握するために、話をきちんと聞いてみようとなりました。
そこで「まずはおいしいものでも食べながら、じっくり話を聞いてみよう」と家族で話し合い、今回のケーキ作りを進めることになったのです。

完成したケーキでおばあちゃんも笑顔に
もともと料理に興味があった息子さん。ママさんが声をかけると快くお手伝いし、自分でレシピを見つけて「これ作ってみていい?」と積極的にチャレンジすることも。
息子さんのケーキ作りをサポートするママさんは、段取りや同時にできる工程を説明したり、作業台を整える大切さを伝えたりしています。
口を出しそうになったら「うるさくてごめんね」と先に謝り、笑いに変える工夫もしているそうです。
ケーキが出来上がると、おばあちゃんの元へ届けた一家。パパさんも息子さんもケーキをおかわりし「うん、いつもの味だ。間違いないね」とおいしく食べました。
おばあちゃんは、みんなが話を聞いてくれたことに安堵し、翌日に「ケーキおいしかったわ、どうもありがとう」と電話がきたといいます。

親子の信頼関係と素直な気持ちが生む優しさ
子育てをするうえで意識していることについて「自分の弱い部分をさらけ出して『親だからって完璧じゃないんだよ』と背中で見せている感じです」とママさん。
「息子が興味をもったことは否定せず、一旦は話を聞きます。応援できることは全面的に応援し、経済的に難しい場合は正直に伝えます。息子にも素直な気持ちで向き合うことを大切にしています」と教えてくれました。
今後の息子さんについて、ママさんは「夢中になれるものに出会ってほしいです。また、多くの大人と関わり、私たち親が知らない価値観や世界を見てきてほしいと思っています」と話します。
ママさんは、息子さんたちが小さい頃から親元から離れて早く自立してほしいと願っていたこともあり、高校を卒業したら息子さんは家を出る予定とのこと。
「帰ってこなくても、SNSでお互いの状況が垣間見れる関係でいられれば十分だと思っています」と教えてくれました。
息子さんの優しい気持ちが詰まったケーキになったようですね。おばあちゃんにも息子さんの気持ちが伝わっていることでしょう。

