「気が付くと毎日一緒だった」幼稚園からの幼なじみ →25年以上の固い絆に…「感動」「関係を大切に」

人との出会いは、私たちの人生を豊かにしてくれるものです。

そんな中、今回、幼稚園の頃からの幼なじみとの友情について語ってくれたのは、30代女性でパートとして働くカナさん。

お互いの家族ぐるみで今も続く、温かい友情のエピソードについて、カナさんにお話を伺いました。

「いつの間にか一緒にいた」運命の出会い

カナさんと幼なじみのエナさんが出会ったのは、幼稚園の頃。カナさんが引っ越してきたことがきっかけでした。田舎の小さな幼稚園で1学年1クラスしかなかったため、中学を卒業するまでずっと一緒の時間を過ごしたそうです。

「特に仲良くなるきっかけは覚えていないんです。家が近かったので、気がついたら毎日一緒に帰るようになっていました」とカナさんは振り返ります。ランドセルを放り投げて川に飛び込んだり、山道を一緒に転がり落ちたりと、冒険に満ちた日々を過ごしていたと言います。

言葉を交わさなくても、つながる心

そんな二人にも、離れてしまった時期があったそうです。中学1年生の時に、大きな喧嘩をしてしまい、お互いに1年間も口をきかなかったと言います。

「それでも、お互いに距離をとりながらも一緒に帰っていました。完全に縁を切りたくなかったんだと思います」と、当時の複雑な心境を明かしてくれました。

再び二人の関係が修復されたのは、テニス部のペアを組むようになってからでした。

「この人となら頑張れる」特別な絆

テニスに本気で打ち込んだ二人は、夜も冬の寒い早朝も自主練習に励んだと言います。「頑張り屋のエナと一緒だったから、私も頑張れました」と、カナさんは語ります。

決勝戦が延長して暗くなり、ボールが見えにくくなる中でも、二人はすごい勢いで勝利を目指しました。そして、見事大会で優勝を果たした時には、抱き合って泣いて喜んだそうです。

カナさんは、「優勝トロフィーをもらったときは本当に嬉しかった」と、今でも鮮明にその時の感動を覚えていると言います。

これからも続いていく家族の絆

現在でも、カナさんが地元に帰れば必ず会うという二人。

偶然にもお互いの子どもの年齢も近く、今では家族ぐるみでお泊り会をするほどの仲だそうです。「これからも、この関係を大切にしていきたいです」と語るカナさん。

昔と変わらず、カナさんとエナさんの友情はこれからも続いていくのでしょう。

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