最近は野良犬や捨て犬を見かけることは減りましたが、まだ多くの犬が保護されている現状。
保護犬を2匹引き取った@kukai_hogokenさんが、撫でられる保護犬の様子をTikTokに投稿すると「素敵」「幸せそうな顔」などのコメントが寄せられ話題になっています。
飼い主さんに話を聞きました。
今までで一番臆病な2匹
飼い主さんのおうちでは、代々「ペットショップでは犬を買わない」という方針で、毎回保健所や保護団体からワンちゃんを迎えてきました。最初のワンちゃんは保健所から、2匹目は保護団体から、そして今回も保護団体さんである一般社団法人おーあみ避難所から2匹のワンちゃんを引き取ったといいます。
先住犬が亡くなってから3〜4ヶ月後、犬のいない生活の寂しさから、新たに迎えることを決めた飼い主さん。
当初は1匹の予定でしたが、保護団体さんから「兄弟でもらってみませんか」と提案を受け、2匹をトライアルしたのち、そのまま譲り受けました。

怯えてご飯も隠れて食べる日々
2024年10月に2匹を迎えてから、現在で約1年一緒に暮らしています。
くうくん、かいくんと名付けられたワンちゃんたちの年齢は推定で1年3ヶ月ほどです。
「これまで迎えた犬たちの中でも、正直ここまで臆病な子は初めてでした」と振り返る飼い主さん。
引き取った当初、とても怯えていた2匹に「本当に懐いてくれるのだろうか」と心配になるほどでした。ご飯も隠れてしか食べず、クレートの中で過ごし、そこからほとんど出てこない日々が続きます。

吠えたり噛んだりはせず、抱っこがやっとだったのが、今では近付いても逃げ出さず、触れさせてくれるようになりました。
今回投稿された動画にも、1匹はすっかりくつろいだ様子で体や頭を撫でられるままになっています。
ガムに夢中になっているもう1匹も、撫でられると気になる素振りは見せるものの、クレートへ逃げることはありませんでした。

お散歩や人馴れに苦労
くうくん、かいくんと生活するなかで一番大変だったのは「怖くないよ」と伝えること。保護団体さんのもとではほとんど外に出た経験がなかったようで、特にお散歩に慣れさせるのは大変でした。
音や景色に驚いて立ち止まり、歩けず抱っこすることも多かったのだとか。また、人に懐くまでの時間も長く「本当に家族と思ってくれるのだろうか」と不安を抱える日々が続いたといいます。
「身寄りのない犬が多くいる中で、保護犬や雑種の可愛さを知ってもらいたい、また『最初は不安が大きかった子でも、愛情を注げばしっかり家族になれる』ということを発信したい」という思いでTikTokの投稿を始めた飼い主さん。
ペットショップで犬を購入する方も多い一方で、保護犬や雑種の子たちは“唯一無二”の存在だと話します。将来的に収益化ができれば、そのお金はお世話になっている保護団体さんに寄付したいとも考えているのだとか。

ワンちゃんを飼いたいと思ったとき、保護犬という選択をとってくれる方が増えるといいですね。
