子どもが学生時代に作った作品を、大切に保管している人は多いのではないでしょうか。見返すと、当時の様子が懐かしくよみがえることもあります。@u_uns_3023さんが、娘さんが学校の課題で作ったTシャツをThreadsに投稿すると「緻密に描かれてる」「すごく欲しい」「商品化希望」などのコメントが寄せられ話題になっています。
娘さんが作ったTシャツについて、ママさんと娘さんに話を聞きました。
学校の課題で作ったTシャツ
娘さんは、19歳のときに看護学校の夏休みの課題でTシャツを作ることになりました。全員が制作必須で、娘さんは締切間近に急いで作ったといいます。


自宅を整理しているときにTシャツを見つけ、懐かしいと感じたママさん。初めて見たときは、同じ看護師のママさんから見ても「リアルに良く描かれている」と思いました。
娘さんのTシャツは、後に解剖学が苦手な息子さんにも「これを着て覚えたら」と勧めたことがありましたが、サイズが合わず内臓の位置がズレて笑いが起きたそうです。
娘さんはそのほかにも、実習で指導パンフレットやご褒美シールを制作し、どれも上手に仕上がっていました。
「残念ながら患者さんの手に渡っているので手元に残っていませんが、後からこうしていろいろな記憶が蘇る良い思い出になると分かっていたら写真にでも収めておいたのに…と若干の悔いが残ります」とママさん。
Tシャツは骨を描いたあとに内臓を重ねますが、複雑で納得はいかなかったとか。油性ペンで色を塗ったものの、洗濯で全体が薄ピンクになったそうです。
ママさんから見た娘さん
ママさんから見た娘さんは「決めたことはやり抜く芯の強い子で、姉弟仲の良い子です」とのこと。幼少期から興味のあることには努力を惜しまず、やり遂げる力のある子だったと話します。
ピアノを2年間熱望し、5歳で教室に通い始めると、小学生からは雨の日も休まず看護学校を卒業するまで一人でバスで通いました。中高では楽団や吹奏楽部でトランペットに打ち込み、長期休暇中も欠かさず練習していたそうです。

看護学校入学後は、学内の実技試験前に足首を捻挫し、松葉杖で通学しながらも「絶対受ける」と挑み合格します。座学では目立たなかったものの、実習は好成績で、国家試験も心配されたなか上位で合格しました。
弟さんとは今も仲が良く、救急救命士を目指す弟さんから勉強や進路の相談を受けていたといいます。
「当たり前」だった看護師の道、悩んだ末にたどり着いた今
現在看護師の娘さんが看護師を目指したきっかけは、両親が看護師だったことでした。
「それ以外の仕事を知らなかったっていうのもあります。幼い頃から病院が身近で看護師になると自然に思っていました。高校生くらいの頃に本当に看護師になるか真剣に悩んで、大変な仕事だしほかにやりたいことも探しましたが、病院以外の仕事が想像できず、看護師を目指しました。4年目になってつらいことも多かったけど、今は看護師になってよかったと思います」と娘さんは話していました。
看護学校時代の、娘さんの頑張りが伝わるTシャツでした。ママさんとっても娘さんにとっても思い出深いことでしょう。

