お母さんが54歳のときに出産した女の子が成長し、28年後。“現在の姿”とともに公開された、自身のバックグラウンドを語った内容がThreadsで感動を呼んでいます。@erincogram_さんが、自身が生まれた経緯についてThreadsに投稿すると「素敵なお話」「立派」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
両親への思いや出産の経緯などについて、@erincogram_さんに話を聞きました。
54歳で自然分娩したお母さん

@erincogram_さんは、お母さんが54歳のときに自然分娩で生まれました。当時のお母さんは高齢で卵子の機能が低下していたため、海外での体外受精を選択したといいます。
海外の方の卵子とお父さんの精子でできた受精卵を、お母さんのお腹で育てて、出産されたそうです。

以前、@erincogram_さんは、お母さんが50代で出産という投稿をしました。すると「体外受精で生まれたんですか?」とフォロワーの方から連絡が来たといいます。
そのときの思いについて「正直、その質問に少し驚きましたが、それと同時に初めて“同じような境遇”の方と出会えたことに、不思議な喜びを感じました」と話しています。

その後、その方にメッセージを送ると「実は体外受精を考えていて、不安もある」と教えてくれたといいます。そのときに「もしかしたら私の存在や経験が、同じような思いを抱えている人の励ましになるかもしれない」と思った@erincogram_さんは、今回の投稿をすることを決めました。
「私にとって母であることは、疑う余地がない。」
@erincogram_さんが自身の誕生の経緯を知らされたのは、お父さんからでした。突然教えられたため、最初に聞いたときはびっくりし「じゃあ、私は母と血が繋がっていないんだ…」と、頭が混乱したそうです。
しかし、すぐに「いや、私は母のお腹の中で10ヶ月間育って、産んでもらったんだ。両親が諦めなかったから今がある」と思い直しました。
「愛情をかけて育ててくれたことに変わりはなく、私にとって“母”であることは、少しも揺らがない。」とお母さんへの思いについて語っています。

両親の関係があまり良くなかったため、家族全員で旅行に行く機会は少なかったとのこと。代わりに、お母さんと、そしてお父さんと、それぞれ@erincogram_さんの2人で近場へ出かけ、思い出を作る時間を大切にしていました。
また、両親ともにあまり怒ることはなく、@erincogram_さんのやりたいことを尊重してくれていたことから「のびのびと育ててくれたことに感謝している」と2人への思いを話しています。
“選択肢がある”と知ってもらいたい
こちらの投稿には、多くのいいねが寄せられました。反響を受けて「今回、勇気を出してこの事実を発信したことで『同じような背景を持っています』『体外受精に対して前向きになれました』『選択肢があることを初めて知りました』など、そんな励ましの声や共感のメッセージをたくさんいただきました」と@erincogram_さん。

「私自身、この出来事をきっかけに『人それぞれの形があること』『命のあり方にはたくさんの選択肢があること』に改めて気づかされました。そして、自分の人生を発信してよかったと心から思っています」と話しています。
「この投稿が、これから家族をもちたいと願う誰かの、小さな希望や勇気に繋がれば嬉しいです」と話す@erincogram_さんからは、両親への思いと、これからの生き方についての考えが伝わってきました。きっとこの投稿が多くの人の気づきと力になったことでしょう。

