ペットショップで5万5千円で売られていたという、柴犬の男の子。
最初はほっそりとしていましたが、現在は立派に成長し、1歳を迎えました。
その犬は「はる」と名付けられ、飼い主である@kansaiaさんが1歳になった姿をXに投稿したところ「良い家族に迎えられて幸せだね」「幸せになれたね」「良かったね」などの声が寄せられています。
はるくんとの出会いについて、@kansaiaさんに話を聞きました。
ペットショップで5万5千円で売られていた柴犬
初めてはるくんに会ったのは、2024年7月末ごろ。実はその前に@kansaiaさんのお母さんが2024年5月に出会っていました。
はるくんを迎える1年前には、19歳の柴犬のマメタロウくんを介護して看取っていたため、@kansaiaさんはまだ犬を飼う気持ちにはなれず、ペットショップは避けていたといいます。2024年5月に、お母さんとたまたま帰省していた妹さんがホームセンターへ行き、そのペットショップにいたのがはるくんでした。
「可愛い柴犬がいるから見に来て!」と電話がありますが「飼わないから見に行かない!」と言って、はるくんには会いませんでした。
そのとき、生後2ヶ月ほどだったというはるくん。
「あのとき見ておけばよかったと思います」と当時のことを振り返ります。
その後もお母さんが何度も足を運び、はるくんがまだペットショップにいることを連絡してくれていました。
迎え入れる覚悟ができなかった理由
はるくんの前に飼っていたマメタロウくん(柴犬)は、19歳まで生きていましたが、2023年8月2日に亡くなりました。
亡くなる3ヶ月ほど前から歩けなくなり、介護が必要に。ときには15分しか眠れずに仕事へ向かうこともあったほど、@kansaiaさんは仕事を休まず介護を続けていたそうです。

毎日自宅で点滴を行い「日々、何かできることはないか」と模索しながら過ごした日々を「介護自体は苦ではなかった」と振り返ります。
「次に犬と暮らすとなれば、また20年近く一緒に過ごす可能性があり、そのときには自身も高齢になっている…。あのときのような介護ができるのか。母も高齢になってきており、介護が重なるかもしれない」
そんな不安が、はるくんを迎える決断を鈍らせていましたが…それでも、はるくんの存在が日に日に気になって悩み抜いた結果、お迎えすることに。

不安を抱えた出発点と、はるくんとの新しい日々
迎え入れた当時、はるくんは生後約5ヶ月。車の中では怯えてとても大人しかったですが、家に着くと一転して活発に。妹さんと一緒に来ていたパグに「遊ぼう」と誘うほどでした。ご飯も驚くほど早く食べ「ショップでは十分に食べていなかったのでは」と思ったそうです。

初日から夜泣きは一切なく、サークルに入ると静かに眠ってくれたといいます。
「ペットショップが長かったぶん、電気が消えたら寝るということを覚えていたのかも」と感じたほど。
このまま順調に育っていくかと思われましたが、迎えて3日後からは頻繁に嘔吐と下痢を繰り返すように。病院で調べた結果、お腹に寄生虫が見つかります。

そこからは、成犬になる直前まで、下痢との長い闘いが続きました。そんな大変な時期を経て、2024年12月には「急にしっかりとした柴犬らしくなった」と、その成長を喜びます。

一緒にたくさん楽しいことができれば…
現在のはるくんは「人間がめちゃくちゃ大好き!ワンコ大好き!な犬に育ち、他の犬と遊ぶのが大好きです」と@kansaiaさん。
はるくんの前に飼っていたマメタロウくんが若いころといえば、20年前。そのころは、今のように犬と出かけられるところは多くありませんでした。

「これからはるくんとはドッグランや、はるくんと行けるカフェやお泊りなど、お出かけをたくさんして、一緒にたくさん楽しいことができればと思っています」
迎え入れられたときのはるくんは、どことなく不安そうな目をしていました。ところが、現在はふっくらとしてニコニコと笑っているように見えて、とても幸せそうです。
はるくんも@kansaiaさんご家族も、これからはたくさんお出かけをして楽しんでほしいですね。

