スーパーで野菜を買うと…。
@8131kigorinさんが、レタスについていた生き物の成長の様子をInstagramに投稿すると「ありがとう」「素敵」「感動」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
投稿者さんに話を聞きました。
強運のあおむし
2025年2月2日、スーパーで購入したレタスにモンシロチョウの幼虫がついているのを見つけました。
本来モンシロチョウがレタスに卵を産むことはなく、幼虫は何らかの手違いでレタスに迷い込んでしまったようです。
一般的には、野菜を買ったスーパーに相談するか、幼虫を逃がす人が多いかもしれません。
しかし、投稿者さんは幼虫を育てることにしました。
小さかったあおむしは、投稿者さんの育てた小松菜を食べて、日に日に大きく成長していきます。
見事なあおむしになった後、サナギになりました。

幼虫が成長する様子を頻繁にストーリーズにあげていた投稿者さんは、多くの方から「この子の成長が楽しみすぎる!」「がんばれ!!」といったメッセージをもらったそう。

立派なモンシロチョウに!
「無事に羽化して自然へ飛び立てたら、動画を作成して応援してくださった方々に報告したい」と考えていた投稿者さんは、ついにその日を迎えます。
2025年3月23日、ついに羽化し、立派なモンシロチョウに成長。カゴを開けると、空へ羽ばたいていきました。投稿者さんが幼虫を育て始めて約1ヶ月半後のことです。
投稿者さんは、このように想いを聞かせてくれました。
「モンシロチョウが羽化できる確率は1〜2パーセントだと知っていたので、まず無事に羽化できたことが嬉しかったし、この子は出会いからのすべてが奇跡の子で、ものすごい強運の持ち主だなと思いました」

温度管理がポイント
投稿者さんがモンシロチョウを見守る中で、特に気を付けていたのは温度管理。
幼虫は寒い環境では生きていけないため、真冬に出会った際は室内の暖かい場所で育てるように配慮したといいます。
サナギになってからは、春と勘違いして早く羽化しないよう、外気温と同じ環境に移して見守りました。
「蝶はサナギの状態で越冬することができるので、外気温と同じ環境にすることで、実際に気温が上がってきたタイミングで羽化できるようにしました」
今回の投稿には多くの反響が寄せられました。
「素直に嬉しかったです。虫が苦手なのに動画を見て考え方が変わったと言ってくださった方や『自分も野菜に迷い込んでいる子を見つけたら育てます』と言ってくださる方もいて、この動画がきっかけで、近年数を減らしている生き物たちへの関心が高まってくれたら良いなと思っています」

投稿者さんは、昨年から自宅の庭で生まれたナミアゲハやキアゲハの成長も見守っており、その記録もInstagramでリール動画として複数アップしているそうです。
小さな虫たちにも、尊い命があることを改めて感じさせてくれるエピソードでした。優しく虫たちを見守る気持ちを持ちたいものですね。
