40代主婦「あれ、ハサミどこやったっけ…」その後の展開に「自分を責める」「驚く」

40代主婦「あれ、ハサミどこやったっけ…」その後の展開に「自分を責める」「驚く」

「片付けても片付けても、数日経つとまた元通りになっている」
「いつも何かを探していて、家族からも『あれどこ?』と聞かれるのがストレス」

そんな悩みを抱えながら「自分がズボラだから仕方ない」と諦めてはいませんか?
実はその原因、あなたの性格ややる気の問題ではなく、もっと単純な「仕組み」のボタンの掛け違いかもしれません。

今回は、長年「片付けのリバウンド」に悩んでいた40代のパート勤務女性が、あるシンプルな考え方に出会って生活が劇的に楽になったという体験談を紹介します。

「物が多すぎるわけではないのに、なぜか片付かない」悩み

今回お話を伺ったのは、パート勤務をしている40代の女性です。
彼女は長年、家の中が常に「なんとなく散らかっている状態」であることにストレスを感じていました。

「ゴミ屋敷というわけではないんです。物も極端に多いわけではありません。でも、テーブルの上には常に郵便物や文房具が置きっぱなしで、ソファには脱いだ上着が積まれている…。週末に気合いを入れて片付けても、水曜日くらいには元の木阿弥になってしまうんです」
とくに彼女を悩ませていたのが「探し物」の多さでした。

ハサミ、爪切り、印鑑、子どもの学校の書類。
「あれ、どこに置いたっけ?」と家中を探し回る時間が一日のどこかで必ず発生していました。

「『使ったら戻す』というあたり前のことができない自分が情けなくて。私がだらしないから家が散らかるんだ、もっと根性を入れて家事をしなきゃ、と自分を責めてばかりいました」

収納場所を決めるのをやめて「動線」を見た

そんなある日、彼女は片付けに関する情報収集をする中で、ある一つの考え方に出会います。
それは「収納場所を決めるのではなく、使う場所に置く」という、拍子抜けするほどシンプルなルールでした。

「それまでは『文房具はリビングの棚の引き出し』『薬は洗面所の棚』といったように、家の間取りに合わせて”あるべき場所”を決めていました。
でも、実際にはリビングのテーブルで爪を切るし、玄関で段ボールを開けるときにハサミを使うんですよね」

彼女はすぐに「立派な収納を作る」ことをやめ、家族の行動を観察することから始めました。
「準備はいりませんでした。ただ、夫や子どもがどこで何をしているかを見て、その手が届く範囲にカゴやフックを設置しただけです。爪切りはリビングのテレビ横へ、ハサミは玄関へ。見た目の美しさよりも『今そこで使うかどうか』を最優先にしたんです」

「私だけが頑張らなくていいんだ」と気づいた

この「使う場所に置く」というルールを取り入れてから、彼女の生活には驚くような変化が訪れました。
まず、探し物が激減しました。

「使う場所」に物があるため、わざわざ取りに行く手間も、戻しに行く面倒臭さもなくなったのです。
そして何より大きかったのは、家族の変化でした。

「以前は『ママ、あれどこ?』と聞かれるたびにイライラしていましたが、物の定位置が自然な場所にあるので、家族が勝手に出して、勝手に戻してくれるようになったんです。いつの間にか『片付けは私1人が背負わなきゃいけないもの』と思い込んでいましたが、仕組みが変われば家族も協力してくれるんだと気づきました」
部屋が整うと同時に、彼女の心にも余裕が生まれました。

「片付けられなかったのは、私の性格が悪かったわけじゃなくて、ただ単に『仕組み』が合っていなかっただけなんですよね。もっと気楽に考えて、生活に合わせて変えていけばいいんだと思えるようになりました」

【専門家のコメント】家族全員が無理なく片付けられる「仕組みづくり」のコツ

そこで、株式会社ストレージ王で次長を務め、整理収納アドバイザーの資格を持つ坂上正洋さんに話を聞きました。

片付けを続けるためには、「根性」よりも「仕組み」が大切です。特に効果的なのが、使う物のグルーピングと動線に沿った収納の見直しです。

たとえば、ハサミのように複数の場所で使う道具は、使用頻度や用途ごとに複数箇所に配置するのが合理的です。
「ハサミは1本にまとめるべき」という思い込みを手放すことで、わざわざ取りに行く手間がなくなり、片付けはもちろん、「あれ、どこに置いたかな?」という探すハードルがぐっと下がります。

また、収納は「見た目」よりも、“行動の流れに合っているか”が重要です。
使う場所の近くに収納スペースを作り、戻しやすい位置(目線・手の届きやすさ)に置くことで、家族全員が自然に片付けに参加しやすくなります。

こうした仕組みを整えると、探し物の時間が格段に減り、タイパ(タイムパフォーマンス)や精神的なストレスの軽減にもつながります。
日々の小さな「イライラ」をなくすことが、長続きする片付けの第一歩です。

整理収納の基本は、モノの位置を生活動線に合わせること。
使う場所近くに収納を設置することで、戻す行動が自然になり、結果的に散らかりを防ぎます。

「どこに置くか?」を単純に決めるのではなく、家族がどのように動くかを観察して配置することが重要です。

家族全員が【無理なく戻せる仕組み(戻しやすさ)】を整えることで、リバウンドを防ぎます。

暮らしに合った整理収納こそが、快適で心地よい生活の土台になります。

「根性」ではなく「仕組み」に頼っていい

「もし過去の自分に会えるなら『頑張らなくていいよ』と言ってあげたいです」と彼女は笑います。
片付け=やる気や根性の問題、と捉えてしまうと、できなかったときに自分を責めてしまいがちです。
しかし、今回の体験談が教えてくれるのは、ほんの少し視点を変えて「使いやすさ」に寄り添うだけで、暮らしは大きく変わるということ。

もしあなたが今、片付かない部屋にため息をついているなら、まずは「自分を責めること」をやめることから始めてみませんか?
そして、家族がどこで何を使っているか、じっくり観察してみるところからスタートしてみるのもいいかもしれません。

監修者: 株式会社ストレージ王 経営企画室 次長
坂上正洋(整理収納アドバイザー)

※本記事は、個人の体験談および専門家の見解をもとに構成しています。体の感じ方や原因には個人差があり、すべての人に当てはまるものではありません。

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