夜勤が続き、昼夜逆転の生活が続いていた女性。 荒れた部屋をどうにかするために決意した結果…「尊敬します」「どこで寝るの?」

夜勤が続き、昼夜逆転の生活が続いていた女性。 荒れた部屋をどうにかするために決意した結果…「尊敬します」「どこで寝るの?」

ゴミ屋敷の片付け、遺品整理、特殊清掃など、“暮らしの再スタート”を支える 片付けオンライン(@katazuke_online.nakanohito)。
代表の長島拓也さんは、数多くの現場に向き合いながら、
片付けに隠れた「人の物語」をSNSで発信しています。

今回紹介するのは、長島さんが「片付けとは人生のスタート地点をつくる仕事だ」と改めて感じた現場です。その投稿には「尊敬します」「どこで寝るの?」などのコメントが寄せられました。

夜勤続きの生活は、片付ける余力すら奪っていく

依頼者は、夜勤のある仕事を続けていました。 昼夜が逆転し、睡眠も浅く、心も体も削られていく日々。

家に帰ると、寝て起きて仕事へ行くその繰り返し。
片付けに向き合う気力は残っていなかったといいます。

散らかりは“怠け”ではなく、生活が限界を迎えたサインでもあります。

転職が決まったタイミングで、「このままでは進めない」と決意

そんな依頼者に、転職が決まりました。 生活リズムが整う新しい環境へ踏み出す前に、 どうしてもやっておきたいことがあった。

それが、「部屋を一度リセットしたい」という決意でした。

長島さんは、依頼者が語った“理由”を聞いた瞬間、
「この人は本気で変わりたい時期に来ている」と感じたといいます。

長年の疲れが積み重なった部屋を、一緒に清算していく

現場の部屋には、 夜勤生活で後回しになった洗濯物、 買ってきたまま放置された食べ物のパッケージ、 “その日の疲れをそのまま置いてきた形跡”がいくつも残っていました。

ひとつひとつ片付けながら、
依頼者の「積み残してきた負担」も一緒に整理していくような作業でした。

部屋が整っていくにつれて、
依頼者の表情も少しずつ明るくなっていきました。

「これで前に進める気がする」再スタートの瞬間

作業がすべて終わったあと、 依頼者はまっすぐ部屋を見つめて、静かにこうつぶやいたといいます。

「これで前に進める気がする」

その言葉は、
片付いた部屋を見て感動しただけではなく、
“これからの自分を受け止める準備が整った”という実感でした。

片付けオンラインが大切にしているのは、「人の未来が始まる瞬間」

今回の現場を通して、長島さんは改めて感じたといいます。

「片付けは、ただの清掃ではなく、“新しい人生のスタート地点”をつくる仕事だ」

散らかった部屋の裏側には、
仕事の負担、生活の苦しさ、心の疲れ
その人が背負ってきた時間が溜まっています。

だからこそ、部屋が整う瞬間は、
“未来が動き出す瞬間”でもあるのです。

取材元:片付けオンライン 長島拓也さん

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