近年は、男性が育児休業を取ることも珍しくなくなってきました。
@asaikazuki_nyyさんが、保育士をやめて転職したその後の様子をThreadsに投稿すると「その選択ができる主さま奥さま素敵」「全部素敵な写真すぎる」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
このときの様子について、@asaikazuki_nyyさんに話を聞きました。
保育士から大学教員へ
@asaikazuki_nyyさんは、金城大学で保育士・幼稚園教諭・社会福祉士の資格を取得し、子どもの頃からの夢だった保育の道に進みました。
保育士時代の5年間について、@asaikazuki_nyyさんは「小学校の頃から憧れていた職業に就き、子どもたちや保護者、素晴らしい同僚たちと過ごした日々は、私の人生にとってかけがえのない宝物です」と話しています。

保育士として働く中、園内研修で来園した大学の先生を見て、研究者として保育を探求し、次世代の保育者を育てる仕事にも興味を持つようになりました。そんなとき、母校の大学から声をかけてもらうことに。
そこで、これまで現場で得たものを、今度は未来の保育者たちに繋ぎたいと「大学教員」としての道に進むことを決意したのです。
育休の取得を決意
大学で頑張っていこうと決意した@asaikazuki_nyyさんですが、二人目の子どもの妊娠がわかったときに、育休の取得を決めました。育休取得を決意した最大の理由は「一人目の子育てに対する後悔」だといいます。
当時はキャリアに集中し、育児は奥さんに任せきりでした。転職直後では新しい環境に慣れることで精一杯だったのです。

また、友人たちの影響も大きく、@asaikazuki_nyyさんの周囲では父親が育休を取ることが自然で、育休は「親としての役割」と捉えられていました。
「キャリアへの不安はありましたが、0歳という二度と戻らない特別な時間に家族と向き合うことは、キャリアの中断ではなく、人生を豊かにする『時間投資』だと感じました」と話しています。

夫婦で築く育児のチームワーク
@asaikazuki_nyyさんが育休と取得すると決めてから、夫婦でよく会話をしたとのこと。最初に「育休を取ろうと思う」と話すと、奥さんは「助かる」と返しました。その言葉が、@asaikazuki_nyyさんの背中を強く押したといいます。
それからは、一人目の育児での大変さの共有から始め、今後の役割分担について話し合いました。同時にたわいもない会話もたくさんし、その時間を「とても大切なもの」と感じたとのこと。

400日の育休を取得し、@asaikazuki_nyyさんは「男性も育休を取りやすい時代で良かった」と語ります。
「家事や育児の当たり前のことに初めて当事者として気づき、孤独を感じる日もあれば、子どもの成長に涙する日もありました」
「何より大きかったのは、妻への感謝と尊敬の念が以前より格段に増したことです。その大変さと尊さを身をもって知ることで、家族というチームの一員としてようやくスタートラインに立てた気がします」と振り返りました。

育休で得た「両立のスタート」
これから父親になる人たちへ向けて「一人目だから、二人目だからと関係なく、家庭に必要だと感じたときに誰もが当たり前に育休を選べる社会になってほしい」と語る@asaikazuki_nyyさん。
@asaikazuki_nyyさんたち家族にとっては、この400日間という時間が「最適解」だったといいます。
育休は残り1ヶ月ほど。しかし、それは「育児の終わり」ではなく、本当の意味での「両立のスタート」です。
「今後は仕事の生産性を高め、この経験を教育や研究に活かしたいです。一生懸命取り組みますが、無理はせずに…。少し矛盾しているかもしれませんが、これが正直な気持ちです。新しい両立の形を模索していきたいと思います」と、今後への思いを話してくれました。
@asaikazuki_nyyさんの選択は、家族にとって有意義な時間となっているようです。残りの育休期間もかけがえのない時間になるでしょう。

