海で拾った石…しかし、その”意外な正体”が判明した結果「めちゃロマン感じます」「ほんと宝物だ」「こんなの拾ったら嬉しい」

海で拾った石…しかし、その”意外な正体”が判明した結果「めちゃロマン感じます」「ほんと宝物だ」「こんなの拾ったら嬉しい」

海辺で偶然拾った小さな石。けれどその正体は、ただの石ではなく、ロマンと哀愁が詰まった“宝物”だったようです。投稿者さんが見つけた“宝物”をInstagramに投稿すると「めちゃロマン感じます」「ほんと宝物だ」「こんなの拾ったら嬉しい」などのコメントが寄せられ話題となっています。

今回は、投稿者である@mechi.treasureさんに話を聞きました。

レトロガラスを探し続ける“宝探し”

投稿者さんは、明治~昭和初期頃に作られたレトロガラスに魅了され、約6年前から「ビーチコーミング」や「ボトルディギング」を趣味として続けています。

「ビーチコーミング」とは、海岸や砂浜に打ち上げられた漂着物を集めることで「ボトルディギング」は、古いガラス瓶を土から掘り起こすことを指します。

投稿者さんは、海辺や川、山に足を運び、土に埋もれていた古いガラスを自ら掘り出し集めてきました。そのコレクションはおよそ2000点。発見の喜びをSNSやYouTubeを通じて共有してきたといいます。

活動は休日を中心に、潮の満ち引きや天候を見計らって半日から一日かけて行うことが多いそう。
カケラや年代がそこまで古くないビー玉しか見つからない日もあれば、貴重な和ガラス瓶に出会える日もあり、まさに“宝探し”のような体験だといいます。

日光に当てるととてもキレイなこの石は…(@mechi.treasureさんより提供)

砂浜で出会ったガラスのおもちゃ

今回出会ったのは、一見するとただの石。
しかし、よく調べてみると…昔の子どもたちが遊びに使ったガラスのおもちゃ「石蹴り」でした。

昭和の子どもたちのおもちゃ「石蹴り」(@mechi.treasureさんより提供)

見つけた時の心境について、投稿者さんは「やった!嬉しい!と思いました。しかも完品で見つかったことに本当に感動しました」と振り返ります。
本来、石蹴りは地面に置いて蹴って遊ぶため割れてしまうことも多く、完品で残るのは珍しいとのこと。

また「砂浜に埋まっていたものが出てきた、または流されてきたという貴重なタイミングに遭遇することができたことに喜びを感じます」と、宝探しの楽しさや面白さを教えてくれました。

お気に入りのお宝と“探す喜び”

投稿のコメント欄には多くの反響が寄せられていました。
まるで“宝探し”のようなビーチコーミングの一部始終に、投稿を見て思わず惹き込まれた人が多くいたようです。

当時の子どもたちの遊びが現代によみがえる(@mechi.treasureさんより提供)

そんな投稿者さんがとくに大切にしているのは、駄菓子にまつわるガラス瓶。
砂糖菓子の容器や、金平糖が入っていた瓶、ニッキ水の瓶など、食べ終わった後は玩具として楽しめるデザインが多く、当時の子どもたちの文化が色濃く映し出されているモノばかり。

ニッキ水(@mechi.treasureさんより提供)
駄菓子瓶(@mechi.treasureさんより提供)

「お宝は無限ではなく有限なので、いつまでもその場所で拾い続けられるわけではありません。自分が求めている“古いガラス”が拾える場所を探し続ける…という点が、この宝探しの最も難しいところだと思っています」と語るその言葉からは、時代や人々の思いを受け継ぐような情熱が感じられました。

ありふれた石に見えても、その中に眠る歴史や物語を見つけ出すのがビーチコーミングの魅力。
今回の“石蹴り”もまた、当時の子どもたちの様子をそっと今に伝えてくれる、小さな宝物だったのかもしれません。

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