子どもがいない夫婦 →9年後、現在の姿に「人それぞれ」「なんて最高な人生」

子どもがいない夫婦 →9年後、現在の姿に「人それぞれ」「なんて最高な人生」
子どもを産まない人生を選択(@pan._.hanaさんより提供)

どんな人生にも、その人だけの選択と歩みがあり、大切にしている想いがあるのかもしれません。@pan._.hanaさんが、たくさんの保護犬たちと大家族になった様子をInstagramに投稿すると「人それぞれ」「なんて最高な人生」などのコメントが寄せられ、話題になっています。

投稿者さんに話を聞きました。

ワンちゃんたち家族を幸せに

子どもを産まないという選択をした投稿者さん。その選択に対しては、さまざまな意見や心無い言葉をかけられることもありました。

そして投稿者さんは43歳の誕生日を迎え「一人の人間が43年間無事に生き抜くことも平穏な毎日が続くことも当たり前ではないのだと強く感じます。これまで私を支えてくださったすべての方に感謝します」と今回の動画を投稿。

43歳になった投稿者さん(@pan._.hanaさんより提供)

動画では、たくさんのワンちゃんたちに囲まれ、はじけるような笑顔の投稿者さんが映し出されています。実はワンちゃんたちはすべて保護犬。投稿者さんは現在、インドネシアのバリ島で保護犬活動を行っているのです。

1匹の出会いから始まった保護犬との暮らし

投稿者さんが初めて保護犬を迎えたのは、約9年前。旦那さんの仕事の都合で移住したバリ島で、洗車中に痩せて皮膚の状態が悪い子犬がふらりと現れました。

痛々しい姿ながらも澄んだ瞳に心を動かされ「かわいい子だね、明日病院に行こうね」と自然に家へ迎え入れたといいます。それまでは犬とは無縁だった投稿者さんの行動に、旦那さんはとても驚いたそうです。

「一瞬の迷いもなかったことが自分でも不思議です」と投稿者さんは振り返りました。

現在は、健康管理や安全面にも十分に配慮しながら、ワンちゃんたちが「幸せだな」「楽しいな」「居心地が良いな」と感じられる環境づくりを大切にしています。

「犬らしく、伸び伸びと、ぱんはな家という群れの一員として愛や絆をたっぷり感じながら日々を過ごしてもらえたら、それだけで私たちは幸せです」と語る投稿者さん。

33頭のワンちゃんたちと暮らす投稿者さん(@pan._.hanaさんより提供)

「我が家に暮らす33頭は、自宅前に置き去りにされたり、保護活動を放棄されたケースを除き、全頭私たち自身が保護した子たちです。保護したからには、すべてのワンちゃんを幸せにする責任があると考えています」と教えてくれました。

バリ島で犬猫の保護活動

バリ島へ移住する前、投稿者さん夫婦は旦那さんの仕事の都合でシンガポールに住んでいました。しかし、旦那さんは多忙を極め、体調を崩すほどだったといいます。

そんな中、バリ島の現職からオファーが届き「シンガポールとはまったく空気感の違うインドネシアで、心機一転スタートするのもいいかもしれない」と考え、移住を決断しました。

投稿者さん夫婦にとって家族はすべてで、ワンちゃんたちファーストの生活を9年間続けています。ただ、たくさんの命を預かるというのは本当に大変なこと。

「無理をしすぎては体が持たないため、自分たち自身の心身のケアも忘れずにいたい」と語ります。

ワンちゃんたちとのにぎやかな日々(@pan._.hanaさんより提供)

同時にこの9年間続けてきた地域の犬猫たちの保護活動やTNR活動(外暮らしの犬猫の不妊手術)について「今後も元気いっぱいな我が家の皆ワンの様子と合わせて、過酷な環境で一生懸命に生きるバリ島の犬猫たちの現状もお伝えしながら、自分たちに出来る活動を出来る範囲で行っていきたいと思います」と意気込みを聞かせてくれました。

幸せそうに笑う投稿者さん(@pan._.hanaさんより提供)

バリ島で命と真摯に向き合い続ける投稿者さんの姿には、強い意志とあふれるエネルギーを感じました。これからも、笑顔あふれる毎日が続きますように。

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