「何も期待しない目」をしていた1匹のゴールデンレトリバー。しかし、優しく接し続けるうちに、その閉ざされていた心が少しずつ開かれていきました。そんな様子を捉えた動画がInstagramに投稿されると「涙が出ました」「幸せになるんだよ」「嬉しくなりました」などのコメントが寄せられ話題となっています。
今回は保護団体「セカンドピース」代表でもある、投稿者の(@second.peace.0707)さんに話を聞きました。
繁殖引退犬として保護されたラスクちゃん
動画に登場するのは、ゴールデンレトリバーのラスクちゃん。
彼女は繁殖引退犬として保護されました。

一般的にゴールデンレトリバーは社交的で友好的、楽しいことが大好きな犬種として知られていますが、ラスクちゃんはそれらとはかけ離れていました。
「『繁殖犬』として産むためだけに飼育されていた子です。人に期待をしていない目をしている子だなと思ったのが印象に残っています」と、保護当時のラスクちゃんの様子を投稿者さんは語ります。

3週間で芽生えた希望
保護してから徐々に心を開き始めたラスクちゃんを見て「人に期待をしていないラスクちゃんでしたが、やっぱり甘えたい気持ちがあるように思いました」と投稿者さんは感じたそうです。
狭いケージに入れられることが多かったからか、何かあるとすぐにケージに隠れてしまうそうです。

「人の前でお腹を出して寝たり、のんびり出来るようになるには、人は怖くないと理解してもらう必要があります。
この子のこれからの人生、時間をかけてでも責任を持って飼育してくれる方を探そうと強く思いました」と、当時の強い決意を明かしてくれました。

ラスクちゃんの未来と保護活動への思い
投稿のコメント欄には「涙が出ました」「幸せになるんだよ」「嬉しくなりました」と多くの反響が寄せられていました。
現在は、里親候補の方と話を進めている段階で「今の状況やラスクの性格をしっかり理解していただき、一緒に歩いていける関係になってほしい」と投稿者さん。また、今回のラスクちゃんの動画を通じて、温かいメッセージや支援、物資を送ってくれる人もたくさんいたと教えてくれました。
そんな投稿者さんは、保護団体「セカンドピース」を立ち上げ「行き場のない子に新しい家族を」という言葉をモットーに活動をしています。しかし「1人の力では中々多くを救う事ができません」と現状の厳しさも吐露していました。
「活動はボランティアで行っており、自費の持ち出しも少なくありません。このままではいつか活動出来なくなってしまうし、助けたいと思った時に助けられる命も助ける事が出来なくなってしまいます」と、今後の課題を語ってくれました。

そのため「一人の力は小さいけれど、そうやって沢山の力でこれからも活動を続けていきたい」と、より多くの人々の協力を得ながら、活動を継続していく決意を表明しています。
「何も期待しない目」をしていたラスクちゃんが、温かい愛情に触れ、少しずつ心を開いていく姿は、私たちに多くの感動を与えてくれました。
そして、保護のための「定期支援制度」をはじめました。
ラスクちゃんの新しい家族との出会い、そして「セカンドピース」の活動が、これからも多くの命を救い、幸せな未来へと繋がっていくことを願っております。

