アレルギー持ちの中3男子。修学旅行用の食事に「尊敬します」「愛がたくさん詰まってる」

アレルギー持ちの中3男子。修学旅行用の食事に「尊敬します」「愛がたくさん詰まってる」
旅館のスタッフを気遣うメッセージ(@pumehana24_comekoさんより提供)

食物アレルギーのある子どもの修学旅行では、食事面で悩む親御さんも多いのではないでしょうか。@pumehana24_comekoさんが修学旅行の宿泊先に送った、アレルギー対応の冷凍弁当の画像をThreadsに投稿すると「尊敬します」「愛がたくさん詰まってる」などのコメントが寄せられ、話題になっています。

投稿者さんに話を聞きました。

食物アレルギーを心配する母の愛

この華やかなお弁当が実はアレルギー対応(@pumehana24_comekoさんより提供)

重度の食物アレルギーを抱える中学3年生の息子さんのために、日頃から、アレルギーに配慮した食事を作っている@pumehana24_comekoさん。

しかし、息子さんの修学旅行では、重度のアレルギーゆえに食事の管理に悩みました。食材だけでなく、調理器具や食器からの混入にも注意が必要になるからです。

修学旅行の宿へ冷凍便送ったお弁当たち(@pumehana24_comekoさんより提供)

宿泊先への負担が大きいと考えた@pumehana24_comekoさんは、自宅で作ったお弁当を冷凍し、送ることに。
学校サイドと直接打ち合わせしたほか、電話やメールで何度も確認。宿泊先にも連絡し、理解とご協力を仰ぎました。

2泊3日分の冷凍弁当を宿泊先へ

修学旅行の日程は2泊3日。到着日の夕食、2日目の朝食と夕食、3日目の朝食用の合計4食分を宿泊先へ送らなければなりません。また、出発当日の行きの新幹線内で配られるお弁当も食べられないので、昼食用のお弁当を持たせて送り出しました。

@pumehana24_comekoさんは一度にすべて作るのは難しいと考え、冷凍弁当を送る数日前から副菜を少しずつ作り、小分けして冷凍することに。

ガッツリ系の男子ごはん(@pumehana24_comekoさんより提供)

日頃から周囲と違う食事に慣れている息子さんですが、宿泊先の豪華な食事に気後れしないよう、盛り付けの華やかさにも気を配ったといいます。
また、事前に聞いていた食事の内容と原材料表をもとに、似たようなメニューになるよう工夫しました。

旅館のスタッフを気遣うメッセージ(@pumehana24_comekoさんより提供)

宿泊先に送る弁当には、一つずつ付箋を貼り、食べさせてほしい日付や内容、解凍するときの注意点を記載。スタッフさんの協力もあり、無事に修学旅行を満喫した息子さんは帰宅後「美味しかったよ~♪」と、@pumehana24_comekoさんに感謝の言葉をかけてくれました。

宿泊先には、丁寧に対応していただいたことへの感謝の気持ちを込めて、お礼の電話をしたそうです。

普段のアレルギー対策は?

息子さんに食物アレルギーがあることで、アレルギー対応のレパートリーが広がったという@pumehana24_comekoさん。

パンや麺類は米粉で代用し、牛乳の代わりに豆乳を使い、卵不使用のハンバーグや唐揚げを作るなど、子どもが喜ぶメニューづくりも得意です。

ハンバーグや唐揚げも卵不使用(@pumehana24_comekoさんより提供)

最近は「アレルゲンを使わずに、どう本物に近づけて作るか」を考えるのも趣味になっているのだとか。
近年増えてきた市販のアレルギー対応食品も、上手に使っています。

Threadsの投稿には、同じ立場のママさんや教育関係者など、多くのメッセージが寄せられ、うれしかったそう。
「多くの方に食物アレルギーのことを知っていただく良い機会になりました」と、自身が学んだことを、同じ境遇の人々に伝えることで、役に立ちたいと思ったそうです。

食物アレルギーを持つ人は、いろいろと制限が多く、大変なことも多くあります。しかし「食材を工夫すれば、豊かな食生活を楽しめる」ことを改めて知ることができました。我が子を思う、母の深い愛情を感じますね。

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