容姿を差別され…「こんな外見に生まれなきゃ良かった」→そう思った14年後の姿に…「可愛い」「今も昔も天使みたい」

容姿を差別され…「こんな外見に生まれなきゃ良かった」→そう思った14年後の姿に…「可愛い」「今も昔も天使みたい」
7歳のとき、習い事のイースターパーティーで(@23s__na4さんより提供)

現在21歳でモデルとして活躍している@23s__na4さんが、7歳のときと現在の写真をThreadsに投稿したところ「可愛い」「今も昔も天使みたい」という声が寄せられています。しかし、投稿の中で「この世界はきみの生きたあのころよりも、ほんのちょっとだけ生きやすくなった気がするよ」と、7歳の自分へ語りかけていました。なぜそう語りかけていたのか、@23s__na4さんに聞きました。

外見に悩んだ学生時代

お母さんによると、子どものころの@23s__na4さんは写真が嫌いだったといいます。お兄さんはノリノリでカメラに向かってポーズを決める中、@23s__na4さんはお母さんに抱きついてそっぽ向いていたんだとか。

子どものころ(@23s__na4さんより提供)

普段はお人形やブランコで遊び、外に出ることも好きで「出かけたい、出かけたい」と話していたそうです。

@23s__na4さんは日本とアイルランドのハーフで、肌にはそばかすがあり、瞳は青い色をしています。

高校生までは生きづらさを感じることもあり、外見だけで判断して、心無い言葉を浴びせられたり、差別を受けたりすることも多くありました。
「当時はあまり白人系のハーフの方が地方にはいらっしゃらず、異質さを感じていたのも事実としてあります」

「違い」を「個性」として認められて

そんな学生生活を生き抜く中で、高校を卒業したら東京に行きたいという夢ができました。
「何としてでも東京に行きたい」と決意し上京すると、想像以上に自由で生きやすい場所だったのです。

「『違い』としてあったそれらは、ここでは『個性』として認められる。それが当たり前の認識のこの街で過ごした2年の間に、ふと過去の写真を振り返るようになりました」

現在の様子(@23s__na4さんより提供)

「過去の写真を振り返り、現在と見比べたとき、自由になった気がする」
それは、羽が生えたようなそんな感覚でした。

モデルを目指すきっかけ

モデルというものは人に見られる仕事。

当時は外見がコンプレックスで、人に見られることがすごく嫌だったという@23s__na4さんでしたが「仕事をこなす中で笑顔を見せられるようになったことは、自分にとって大きな成長であり、自信が芽生えた証だと思います」と語ります。

モデルをして活動し始めるきっかけとなったのは、高校に電車で通学していた18歳のころに、ポートレート撮影を行っている方から名刺を頂いたことでした。

小学校のころからファッション雑誌に興味があり、モデルのオーディションを受けたことがあるくらい、モデルの世界には興味があったという@23s__na4さん。しかし、中学校で自信を失ってからは挑戦することはほとんどなかったのです。

「そんな中で徐々に引き寄せられたモデルの世界、というような感覚もあります」

モデルとして活動(@23s__na4さんより提供)

母への想い

本格的にモデルを目指すきっかけは、中学生のころにお母さんに放った一言でした。

当時の@23s__na4さんは、学校で仲間外れにされることが多く「みんなと同じだったら」「目の色が違えば」と外見に強いコンプレックスを抱くようになっていました。

ある日、お母さんと喧嘩をした際「こんな外見に生まれなきゃ良かったのに」と口走り、そのまま外へ飛び出してしまいます。しかしその瞬間、深く後悔したといいます。

「どうしてあんなことを言ったんだろう」と悩みながらも、思春期の自分には謝ることができず、時間だけが過ぎていきました。

やがてその言葉を払拭し「私は私のことを愛しているんだ」「私はありのままの自分の外見が好きだ」と伝えるため、モデルとして本格的に活動するようになったのです。

モデルとして活動(@23s__na4さんより提供)

モデル、ライター、ファッションデザイナーとして

文章を書くことが好きだという@23s__na4さんは、Threadsで大好きな文章(エッセイ)を投稿しつつ、InstagramなどのSNSで引き続き自分の発信をしていきたいと話します。

そして「ファッションにも興味があるので、将来的にはファッションデザイナー・モデル・ライターとして活動したいです」と今後の目標を話してくれました。

@23s__na4さんは、外見によって仲間外れにされたり、心無い言葉を浴びせられたりして自分に自信がなくなってしまったときもありました。しかし、現在は「ありのままの自分が好き」とモデルとして活動し、その姿はとても輝いています。これからも輝き続けて、ファッションデザイナー兼モデル兼ライターの夢に向かっていってほしいですね。

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