猫ちゃんのレスキューなど、さまざまな活動をしている@akubi_cigarさん。ある日「保健所に負傷した子猫が収容されました」と連絡が入ります。そこでレスキューに向かい、保護した猫ちゃんはボロボロでした。
「この姿を見たときのこと、今でも忘れられない」と話します。その猫ちゃんは桔花ちゃんと名付けられました。
そこで保護したときの桔花ちゃんの様子や、回復までのエピソードなどを@akubi_cigarさんに聞きました。
ガリガリでボロボロだった桔花ちゃん
骨折と感染症で衰弱していた桔花ちゃんは、保健所に収容されました。そこで@akubi_cigarさんがレスキューに行きます。
そのときの桔花ちゃんは、ガリガリでボロボロの体でした。必死に動いてケージをガジガジ噛んでいる姿を見た@akubi_cigarさんは、はじめは強い子、生命力のある子だと思った…といいます。
しかしその後、ケージを噛んだまま寝落ちし、そしてフカフカの毛布に包むと、ぐったりと眠ってしまいました。その様子から「多分ギリギリの状態だったんだと思います」と語ります。そして「何とか生きて!」という気持ちだったと…。

初めは自力でごはんも食べられなかった桔花ちゃんは、しばらくは皮下点滴をしながらの強制給餌となりました。そのときが一番大変だったといいます。

元気を取り戻し美猫さんに
桔花ちゃんは日に日に元気になり、食欲も戻り、尖っていた顔もふっくらとしてきました。風邪で潰れていた目もきれいになると、瞳が大きな美猫さんに変身。その姿にびっくりした@akubi_cigarさんは、桔花ちゃんの成長がただただ嬉しかった…と振り返ります。

桔花ちゃんは脚を骨折していましたが、それは自然に治りました。元気になると、骨折を忘れたかのように身軽に高いところにジャンプして、@akubi_cigarさんをいつもハラハラさせていたそうです。
また、眠くなったり甘えたくなったりすると、自分の肉球をチュウチュウ吸うという可愛いクセも。そんなハラハラする一面と、肉球を吸う姿が特に印象に残っていると@akubi_cigarさんは語ってくれました。
桔花ちゃんは、日々の様子を発信しているInstagramで大人気になり「涙が出た」「幸せになってね」「感謝」などのコメントが寄せられるようになりました。しかし、なかなかご縁が見つからず、貰い手が見つかるまで時間がかかったことも印象に残っているそうです。性格については「とにかく明るくて天真爛漫。人が大好きで甘えん坊さんな女の子です」と話していました。
命のバトンを繋いでいくために…
猫ちゃんのレスキューなど、さまざまな活動をしている@akubi_cigarさんは「多くは助けられなくても、ご縁あって出会った子たちには全力でケアと愛情を注ぎ、命のバトンを繋いでいきたい」と話します。
また、活動はレスキューで終わりではなく、ひとつひとつのご縁を大切に繋いでいきたいとも語っていました。

桔花ちゃんが巣立つ日「いってらっしゃい。ずっと桔花の幸せを祈っているよ」という@akubi_cigarさんの言葉が印象的でした。
つらい経験をたくさんしてきた桔花ちゃんには、これからもっともっと幸せになってほしいですね。そして、桔花ちゃんのように保護される動物たちが少しでも減ることを願うばかりです。