「1万円がそのまま!」ブラジル出身女性が感動した日本の誠実さとは

「1万円がそのまま!」ブラジル出身女性が感動した日本の誠実さとは

文化も言葉も異なる海外での生活は、数多くの発見と学びをもたらします。
今回お話を伺ったのは、ブラジル国籍で日本在住の住宅設計士・ラウラさん(20代)。
幼い頃から日本とブラジルを行き来し、12歳で再び日本に戻った際に感じた日本の美しさや安全性、そして子どもの頃に体験した「誠実さ」にまつわる忘れられない出来事について語ってくれました。

12歳で再び日本へ。目に映るすべてがきれいで、安全

1歳で来日した後、幼少期をブラジルで過ごし、12歳で再来日したというラウラさん。
当時の印象は、幼いながらも鮮明だったといいます。
「12歳で日本に来た時、街並みがとてもきれいで、どこに行っても安全だと感じました。小さい頃の記憶は曖昧でしたが、改めて日本の清潔さや治安の良さに驚きました」

親切でルールを守る人が多い。働き方にも驚き

日本で暮らすなかで、国民性についてもさまざまな発見があったそうです。
「日本の方々は本当に親切で、皆がきちんとルールを守っていることに驚きました。他の国と比べても安心して暮らせると感じます。欲しいものはすぐに手に入りますが、その一方で、よく働く方が多いことにも驚きました」

秩序を重んじ、勤勉に働く姿は、ラウラさんの目に強く焼き付きました。

スターバックスで落とした1万円が…子ども心に残った「誠実さ」

子どもの頃、母親から1万円を預かり、いとことイオンモール内のスターバックスへ行った時のこと。
飲み物を楽しんだ後、別の店へ向かったところで、お金を落としたことに気づきました。

慌てて戻って探しても見つかりません。
諦めかけた時、いとこがインフォメーションカウンターに行ってみようと提案。
すると 「なんと落とした1万円が、そのまま保管されていたんです。1円も減っていませんでした。どなたかが丁寧に届けてくださっていて、子ども心に本当に驚き、深く感動しました」

見ず知らずの人の誠実さは、いまも心に残る出来事だといいます。

ルールを理解し、外国籍として模範的な行動を

この経験を通じて、来日する外国籍の人たちに伝えたいことがあるそうです。
「日本ではルールを守ることが大切です。もし私たちがルールから外れた行動をしてしまうと、日本で暮らす他の外国籍の方々にも影響が出て、住みにくくなってしまうかもしれません。その点には特に気をつけたいと思っています」

幼い頃の心温まる体験を通じて、日本で出会った誠実さに触れたラウラさん。
その経験は、日本で暮らすうえで大切にしている価値観として根付いています。

※本記事の内容は取材対象者の個人的な体験・感想です。

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