「このシャツ、もう着ない」そう言って無造作に袋に詰められた1枚のシャツ。その何気ない一言が、家族の想いが詰まった“ベビー服”誕生のきっかけになりました。使わなくなったパパさんのシャツをベビー服にリメイクした一部始終がXに投稿され、話題となっています。
今回は、投稿者である@chocok_r26さんに話を聞きました。
きっかけは「もったいない」から
「夫が“このシャツ着ない”と無造作に袋に詰めていたんです。綺麗な生地だったので、もったいないなと思って」と語る投稿者さん。
すぐにアイデアが浮かび、3日かけてベビー服にリメイクしました。

実は、ハンドメイド好きで、これまでもスタイやおくるみ、甚平などを作ってきたという投稿者さん。ベビー服をシャツからリメイクするのは今回が初めてだったそうです。

「型紙を当ててみると布が足りない部分もあり、試行錯誤しながら型紙をアレンジしたり、縫い代を赤ちゃんの肌に当たらないよう処理したり…。上の子2人を一人で見ながらだったので時間もかかってしまいました」と語ります。
完成したベビー服は、春に大活躍。さらりとしたシャツ生地は着心地も良く、赤ちゃんにピッタリだったそうです。
生まれ変わったシャツを見たパパさんは…
ベビー服に生まれ変わったシャツを見てもパパさんは、自分のシャツだとは気づきませんでした。投稿者さんが「あなたのシャツ、活用させてもらったよ」と伝えると、気づいてもらえたようです。
おばあちゃんにも「いいね!」と褒められたといいます。その後も、パパさんのシャツを使って末っ子用の夏のセットアップを制作したそうです。

また、七五三用の被布(ひふ)も自作したという投稿者さん。

「市販の男の子用は少なくて、なら作ろう!と図書館で本を借りて挑戦しました。胸元にはそれぞれの誕生花をイメージしたつまみ細工の飾りを付けています」と細部へのこだわりも教えてくれました。


いつかフリーマーケットに出したい!
今後の目標については「引き続き子どもたちのものを作りつつ、フリマアプリで販売している入園グッズの制作もがんばりたい」と語る投稿者さん。
「いつかはフリーマーケットやマルシェにも出してみたい」と、新たなチャレンジにも意欲を見せてくれました。
家族の思い出が詰まった1枚のシャツは「誰かのために作る」という母のやさしい手によって世界にひとつだけの服へと生まれ変わりました。
これからも、家族とともに過ごす時間が、たくさんの形となっていくことでしょう。