コンプレックスだったくせ毛 20年以上経った現在の姿に「めっちゃかわいい」「オシャレ」「ステキ」

コンプレックスだったくせ毛 20年以上経った現在の姿に「めっちゃかわいい」「オシャレ」「ステキ」
くせ毛を抑えようと工夫していた小学校3年生のとき(中島潮里さんより提供)

サラサラのストレートヘアに憧れたことがある人は多いでしょう。美容師の中島潮里(@whyte_shiori)さんが、自身のヘアスタイルのビフォーアフターをThreadsに投稿すると「めっちゃかわいい」「オシャレ」「ステキ」などのコメントが寄せられ、話題になっています。

中島潮里さんに話を聞きました。

ずっとコンプレックスだったくせ毛

小学校に上がるまでは髪が柔らかくてストレートだったという中島潮里さん。
しかし、小学生になると、次第に髪が太くチリチリになっていき、他の人と髪が違うということを認識するようになりました。

周囲からあだ名でからかわれ、くせ毛は”恥ずかしいこと”なんだと思っていたそう。また、活かし方も分からず、コンプレックスだったといいます。

そのため、小学生から25歳まで縮毛矯正をし続けました。ヘアアレンジをしたり帽子をかぶって寝たりと工夫して、なんとかボリュームを出さないようにしていたのだとか。

くせ毛を抑えようと工夫していた小学校3年生のとき(中島潮里さんより提供)

縮毛矯正は4時間以上かかり、値段も高く「これが一生続くのか」と絶望するときもあったそうです。
「くせ毛ってお金も時間もかかって毎日がもったいないように感じていました」と振り返ります。

海外では縮毛矯正しない!?

その後、美容室で働き始めた中島潮里さん。
25歳のときには、海外で美容師をしていた先輩と一緒に働くことになり、くせ毛への考え方が大きく変わるきっかけが訪れました。

その先輩は「海外では縮毛矯正をする人はほとんどいなくて、みんな自分のクセを活かしているよ。クセを活かせないと、同じ悩みをもつ人に縮毛矯正しか提案できなくなっちゃうよね?」と語り、実際に中島潮里さんの髪をカットし、セットの仕方まで教えてくれたそうです。

くせ毛を活かしたヘアスタイルに(中島潮里さんより提供)

最初は「これで本当に正解?かわいいのかな?」と半信半疑だった中島潮里さんですが、くせ毛を活かしている海外の人のスナップ写真をたくさん見ていくうちに、自分の髪も活かせるようになっていったといいます。

海外のモデルさんのよう(中島潮里さんより提供)

くせ毛に悩んでいた当時の自分に、今ならどんな言葉をかけたいか尋ねると「つらかったよね。でも、くせは個性で本当に素敵なんだよ!大人になったら活かして楽しめるようになって、周りからも『素敵だね』って言ってもらえるようになるから、安心してね」と、あたたかいメッセージを聞かせてくれました。

くせ毛がヘルシーなスタイルにマッチ(中島潮里さんより提供)

くせ毛は個性

投稿に多くの反響が寄せられたことについて、中島潮里さんは「まさかここまで反響があるとは思っていなかったので、本当に嬉しいです。くせ毛に悩んだ過去が報われた気がして、同じような悩みを持つ方の力になれたら嬉しい」と感謝を語ります。

また、くせ毛に悩んでいる方へ、こんなメッセージも届けてくれました。
「くせ毛はそのままで十分魅力的。多くの方が髪に悩みを抱えていますが、自分だけが気にしていることも多いんです。ストレートの人はウェーブに、くせ毛の人はストレートに憧れるように、“ないものねだり”は自然なこと。でも、誰かにないものを自分は持っている。そのことに目を向けて、自分を大切にしてほしい。くせを活かすようになってから、自分を否定せず、比べずにいられるようになりました」

オレンジのカラーが素敵(中島潮里さんより提供)

自身もくせ毛で悩んでいた過去があるだけに、中島潮里さんのメッセージはくせ毛で悩む多くの人にとって、心から励みになりますね。
中島潮里さんは、whyte【Vegan Beauty Hair Salon】のディレクターも務めています。これからも素敵な投稿が楽しみです。

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