赤ちゃんを連れてのお出かけは大変です。急に機嫌が悪くなって困ってしまったという経験をした人も多いでしょう。

今回紹介するのは「電車のなかで赤ちゃんが泣いてしまったときにかけてもらった言葉」についてのエピソードです。

電車のなかで泣いてしまった赤ちゃんに

カホ(仮名)さんが、生後5ヶ月の娘のリホ(仮名)ちゃんを連れて私鉄に乗っていたときのことです。リホちゃんは眠たいのにうまく眠ることができず、車内でぐずってしまいました。カホさんは、心のなかで「次の停車駅で降りますから皆さんごめんなさい」と思いながら乗っていました。

すると、近くにいた小学校低学年くらいの男の子が、電車のガタンゴトンという音がうるさくてリホちゃんが嫌がって泣いているのだと思ったようで、カホさんに「赤ちゃんの耳塞いであげましょうか?」と言って両手で娘さんの両耳を塞いでくれたのです。さらに電車の揺れがちょっと激しくなった際に「赤ちゃんが怖がらないように背中よしよししてあげましょうか?」とも声をかけてくれました。

そのあとも男の子は、手に持っていた電車のおもちゃをカホさんに見せ「赤ちゃんこのおもちゃ見たいかなぁ」と聞いたり、これから行くところの場所や好きなもなどの話をしたりしてくれました。

男の子のお父さんは「色々と話しかけてすみません」と申し訳なさそうにしていましたが、カホさんはとっても可愛らしい男の子の姿にほっこりしたとのことです。

「電車で赤ちゃんが泣いてしまい…②」イラスト:チッチ

親切はありがたく受け取ってもいい

このときの出来事について、カホさんに話を聞きました。

ー助けてもらったとき、男の子に対してどう思いましたか?また、なんと伝えましたか?
斜め上からおくるみを軽くかけ、耳じゃないところを押さえてくれていました。男の子の親切心に対して、そこ耳じゃないよとも言えず、もうおしゃぶりもして寝れたから大丈夫だよとも言えず「押さえてくれたから安心してぐっすり寝れたみたいだよ。優しいんだね。ありがとうね」と笑いかけました。男の子が無邪気に声をかけてくれて優しくお手伝いをしてくれて嬉しかったです。

ー公共交通機関で赤ちゃんが泣いてしまうなどの状況において、子育てならではの大変さを感じることを教えてください。
公共機関で子どもが泣いてしまい周りに迷惑がかからないようにするのと、子どもにいつもの匂いだよという安心感を与えるためにも、ふわふわのブランケットや、安眠できるおしゃぶりなどを持ち歩いてます。子どもの泣き声が大きくなって迷惑になりそうだと思った瞬間、すぐに降りられるようにドアの近くに立っているようにもしています。また、列車の接続部分のうるさいところは避けています。

カホさんは、この経験を旦那さんに話すと笑ってくれたそうです。今回のように、子どもと一緒にいて困った状態になったときに、嫌な顔をされないと嬉しいと話していました。

ーこの経験を通して、同じような状況で悩む方にどのようなことを伝えたいですか?
子どもが急に泣き出してしまうことがあるので、あやせるおもちゃやグッズなど持ち歩くといいと思います。荷物が多くなりヒヤヒヤすると思いますが、親切を差し出されたら拒まないでありがたくお願いしてもいいと思います。

赤ちゃんを連れてのお出かけはヒヤヒヤしてしまうことも多いでしょう。そんなときに周りから声をかけてもらえるとありがたいですね。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

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