小さな子どもは、いつ泣いたりぐずったりするかわかりません。公共の場で泣いてしまい、困ってしまったという経験をもつ人は多いのではないでしょうか。

今回紹介するのは「テーマパークで泣き出した娘にかけてもらった優しい言葉」についてのエピソードです。

イラスト:23ca

テーマパークで大泣きの娘に…

サキ(仮名)さんが、長女ヒカリ(仮名)ちゃんの3歳の誕生日にテーマパークへ旅行に行ったときのことです。

サキさんたちはホテルに泊まった翌日、遊びに行くために送迎バスを待っていました。前日の疲れや、朝早かったこともあり、不機嫌でグズり出すヒカリちゃん。
その日は雨が降っていましたが、そんなことなどお構いなしに外に飛び出して行こうとするヒカリちゃんを捕まえて、格闘していました。

サキさんはヒカリちゃんがギャン泣きしている状況を恥ずかしく思い、何とか事態を収めようとしましたが、そう簡単には大人しくなりません。

サキさんの旦那さんはチェックアウトの手続きをしていたため、サキさんが1人で対応していましたが、周りの目もあり、何とかしなければと思って焦っていました。

するとそのとき、送迎バスの運転手さんが、一枚のカードを差し出してくれたのです。そこには、テーマパークのキャラクターの絵が描いてありました。

「キャラクターが描いてあるカードをもらった!」とヒカリちゃんはグズるのをやめて、急ににっこりして運転手さんにお礼を言いました。

『テーマパークで泣き出した娘にかけてもらった優しい言葉②』イラスト:23ca

ようやく機嫌が直ったヒカリちゃんを乗せたバスは走り出し、降りる際に改めて運転手さんにお礼を伝えると「素敵な一日を過ごしてくださいね」と優しく言ってくれました。

運転手さんのおかげで、とても楽しい一日となりました。

優しい声かけを

ー運転手さんに助けてもらったとき、どう思いましたか?また、なんと伝えましたか?
娘が暴れていて、とにかく焦っていたので、最初は声をかけられて怒られるのかと思い、身構えてしまいました。
ですが、娘のためにカードを渡してくれたのだと気づき、とてもありがたく感じ、嬉しかったです。お礼は月並みに「ありがとうございます」としか言えなかったのですが、娘が喜んでおり、とても感謝しました。降りる際にかけてくださった言葉も素敵で、まるで魔法にかけられたような気分で、爽やかな気持ちで遊びに出かけられました!

ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
小さい子どもを連れている親は、いつ子どもが騒ぎ出すか気が気でないことがあると思います。
私のエピソードのようなことがあった場合、親が困っていたらなるべく声をかけるようにしています。自分の子ども対策でもありますが、シールなどを持ち歩いており、子どもにあげると喜ばれるので、そうしています。

ーこのような経験と同様、子育てをしていて大変なときはどんなときですか?
子どもが思うように動いてくれないときです。起床から就寝まで、放って置くとやるべきことを何もしないので、イライラして怒鳴ってしまうことがあり、日々反省しています。
何も小言を言わなくても、自分で自分のことができるようになって欲しいのですが、道のりは険しそうです。3歳の次女もいますが、2人揃って言うことを聞かないときは、どうしようもなくて泣きたくなることもあり、つらいです。
私の愛情が足りていないのか、もっと構って欲しいのか、色々考えますが、難しいですね。

ー子どもと一緒にいて困ったとき、周りにどういった対応をしてもらえると嬉しいと思いますか?
急に声をかけられると少し身構えてしまうので、なるべく優しく声をかけていただけると助かります。

ーこの経験を通して、同じような状況で悩む方にどのようなことを伝えたいですか?
子どもが泣いたり騒いだりするのは、自然なことだと思います。
公共の場で騒がれるとつらいし、困るけれど、何とかしようと努力している親御さんの気持ちは、とてもよく分かります。抱っこしても、なだめても泣き止まない子どもは、迷惑にならない場所に移動して、そのまま泣き止むまで待っていてもよいと思います。

公共の場で子どもが騒いでしまうと、周りの目がつい気になってしまいますよね。そんなときに、優しい声かけがあると親御さんも気持ちが落ち着きそうですね。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

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